あのグローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)って、どうなったの?
更に昨日の続き。生き残り続けるファンドを見つける 外国債券編です。せっかくなので、あの有名なファンドも振り返って見ますね。
日本の海外投資の歴史は浅い
国際債券クラスもモーニングスターのファンド検索で運用期間別に本数を調べてみます。
運用期間 | 全ファンド | うちインデックスファンド |
---|---|---|
2020/10/15現在 | 1204本 | 54本 |
10年以上 | 455本 | 20本 |
20年以上 | 46本 | 1本 |
30年以上 | 0本 | 0本 |
外国株式クラスと、同じような傾向でした。海外投資の歴史の浅さを感じます。
20年以上生き残っている国際債券クラスのインデックスファンドがこちら↓ 信託報酬率が時代を語っています。金利が吹き飛ぶほど泣かせますね。
ファンド名 | 会社名 | 信託報酬等 (税込) |
純資産額 (百万円) |
---|---|---|---|
三菱UFJ 外国債券オープン | 三菱UFJ国際 | 1.10% | 2,792 |
あのファンドは今 〜グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)
さて、今回は、私の興味本位企画であります。日本投資信託の歴史に残るであろう大ファンド、
が今どうなっているか。グラフにしてみます。
一時は、笑っちゃうほど資金を集め、純資産総額5兆円超えという巨大ファンドでしたが、サブプライムショック以降、これまた笑っちゃうほど一気に資金は流出し、今は4000億円弱です。
もちろん、タコ足分配の結果、基準価額は下落の一途。
この種のファンドの真の問題点は、毎月分配そのものではなく、期待リターンが低い割に為替リスクの高い国際債券クラスのファンドに年率1.375%(税込)もの信託報酬率がかかっていることです。その分、受益者のなけなしのリターンが減ってしまうわけです。
ちなみに、数多の高齢者(ちなみに私の母も含みます)を見事釣り上げた餌栄光の分配金の推移がこちら↓
これまた、下落の一途ですが、なんとか10円の分配となっておりました。
以上、今は昔の国際債券物語でした。
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