「自助」「共助」「公助」の話
DIAMOND online、大江英樹さん。
早期リタイアしている私として思ったのは、次の二つの観点です。
その1 順番が大事。まずは「自助」
順番が重要です。
偉い人の文言って、往々にして大事なこと、優先順位の高いことが先に書いてあります。この場合は、自助がまずあって、次に共助、最後の砦が公助。高齢になってくると、共助=年金が軸になってくるのも大江さんの記事にあるとおりと考えます。
その2 臨機応変で行く
最近、議論に登ったベーシックインカム論。政治的にその実現は「ナポレオンでも不可能レベル」だとは思われるので、別の意図、たとえば、「○○先生のベーシックインカム入門」みたいな本を売りたいみたいなのはあるかもしれませんが、それは買わなきゃいいので防御可能。考えておくべきは、自助と共助のあり方が変わるかもしれないなあ、という点です。
生活保護など救貧機能である公助は憲法第25条がベースにありアンタッチャブル。なくすわけではなく別の名目で支給しますという論法です。しかし、防貧機能である共助は、今後も改革はあると考えておいた方が良さそうです。たとえば、
- 共助である健康・介護保険 → 民営化
- 自助である子育て → 共助
例の7万円ベーシックインカムって、問題は年金じゃなくて、医療介護だと思うんですよね。救貧対策を除き国家による共助の割合を減らす伏線と読めなくもありません。民営化が大好きな人にはたまらない路線(笑)。その後段には、外資参入なんかもあるわけで。
そうなれば、多少なりとも、私の「早期リタイアからの普通にリタイア計画」にも影響がありますが、結局、それを含めた臨機応変力こそが、早期リタイアという普通ではない道を行くものに必要な資質であり覚悟。
あらためて、資金計画をチェックしてみる今日この頃です。たいした話じゃないんですけどね。
余談
個人的には、ベーシックインカムは、未成年者だけに月7万円なら、財源問題、移行措置をどうするかを含めて前向きに検討してもいいんじゃないかな、と思っています。(給付対象を限定しちゃうとベーシックインカムとは呼べませんが)そうなれば、結婚、親権に対する捉え方が変わってくるのかもしれませんね。
そのお金を親がどう使おうが自由ですけど、社会通念に反する使い方であれば法規制含めて別のブレーキがかかるでしょうし。
コメント
よくこの話で誤解されているものがあるんだが、今までベーシックインカムで医療介護までなくすと主張している人はいるのか?
そんなことしたら直ちに破産する人続出ですよね。
みな勘違いしているように思うのだが
投稿: deds | 2020年10月 3日 (土) 08時39分
>deds 様
コメントありがとうございます。
直接そう言う議論に結びつけるほど無謀な論者はいないと思われます(笑)。ただ、少子高齢化で、医療介護の社会保障費が不足したときそれを継続的に是正する仕掛け、年金で言うマクロ経済スライドみたいな仕掛けがまだ見えていない、とは思ってます。
投稿: NightWalker | 2020年10月 3日 (土) 10時24分