アーリーリタイアと結婚
独身じゃないと、アーリーリタイアは難しい、と言う声を聞きます。でも、私は結婚していてコドモもいますが早期リタイアしてしまいました。そういえば、ネットを通じて懇意にさせていただいている方で早期リタイアした人は、みんな結婚されていたような。
結婚していると早期リタイアは難しい
とはいえ、一般論としては結婚していると早期リタイアは難しいのかもしれません。理由は、大きく、2つ。
(1)蓄財が困難。
(2)配偶者、家族の反対。
子育て費用のインパクトは大きく、家族のことを考えるとその他の支出も大きく削れなかったりします。家族を守るという意識から投資もそれほどリスクを取れなかったりもするでしょう。必然的に蓄財力は削がれます。
決定的なのは、家族の反対です。わかりやすい例としては、「おとうさん(おかあさん)のお仕事ってなあに?」というコドモからの問いでしょう。
私の場合は蓄財の不足分を、早期割増退職金で補いました。そもそも、それほど早期ではなく早期リタイアに必要な必要なお金の額が少なく済んだというのもあります。また、タイミング的にも子育ては、ほぼほぼ終了(下のムスコが高校3年生だった)。妻は、「ありゃま」くらいの反応。割と寛容な性格でした。
リタイアとは自立すること
早期に限らず、リタイアするまで、あるいは子育てが終了するまでに達成しておきたいのが、
(1)配偶者からの自立
(2)配偶者からの理解
この2つです。これって同じことの裏表でもあります。
今は、共働きが主流。夫婦それぞれに自立した人生を歩んでいらっしゃる方々も多いと思いますから、要らぬ心配なのかもしれませんね。
早期にせよ、そうでないにせよ、「リタイアとは自立」。これを痛感する今日この頃です。
結婚していて早期リタイアにプラスに作用したこと
個人的には、早期リタイア後、結婚していて良かったという良い意味での誤算もありました。それは、私の早期リタイアと時を同じくして、妻が本格的に働き出したこと。いわば、交代制1馬力システムです。
妻の方は、長年専業主婦をやってきてすっかり飽きてきた頃と一致したのですね。専業主婦時代に培った人脈で複数の仕事のお声がかかったのです。まあ、もともと家にじっとしていないタイプだったし。
結果、私が妻の扶養に入って社会保険料は浮き、生活費は私名義の資産を取崩し、妻の収入はそのまま妻名義の貯金とお小遣いに。私の名義に偏っていた資産がリバランスされつつある格好です。早期リタイアすると問題になる、公的年金の目減り=遺族年金の目減りの穴埋めという意味でも、妻名義の資産が増えるのは良いことなのであります。
余談
この問題は、早期リタイアに限らず、一生独身、生涯独身の理由としても存在します。「結婚は人生の墓場」とは失礼な物言いではありますが、今は男女ともにこういう意識があるのかな?結局、個人の価値観に行き着くわけで、昔と違って、選べる時代にはなりました。
個人的には、距離を置いた熟年結婚はオススメだとは思うんですけどね。
コメント
NightWalkerさん
毎日投稿、お疲れさまです。そして貴重な情報ありがとう御座います。
>私が妻の扶養に入って社会保険料は浮き
それはいいですね~。私の相方の会社は夫の不要は認めないそうです。
また、子ども手当も男性しか支給されません。
どんだけ父権主義的な会社何だと思いますよね。これ実は東証一部上場のある業種の会社なんですよ。
日本の閉塞性にはホントむかつきます。
投稿: aoba | 2020年9月 9日 (水) 08時44分
>aoba 様
コメントありがとうございます。
会社もいろいろなんですね。
投稿: NightWalker | 2020年9月 9日 (水) 10時05分
結婚と投資は似てますね。どちらもリスクを取って、リターンを期待する、ということのように思えます。どちらもリスクが過小評価されているような気もしますが・・。とはいえ長期投資は、過去の実績を見る限りプラスになりますが、さて結婚はどうなのか。
投稿: どなどな | 2020年9月 9日 (水) 10時09分
>どなどな様
コメントありがとうございます。
たしかに。結婚におけるリスク、リターンの定量化は難しいですが、仮に結婚のシャープレシオ(リターン/リスク)なるものが存在するなら、現代は低下の一途をたどっているのかもしれません。
投稿: NightWalker | 2020年9月 9日 (水) 10時16分
昨今は共働き家庭が圧倒的に多い。
ダブルインカムの方が運用原資が大きくできリターンが大きくできる。
つまり結婚している方がアーリーリタイアに早く近付けるとも言えるかもですね。
投稿: MURU | 2020年9月 9日 (水) 17時49分
>MURU 様
コメントありがとうございます。
>ダブルインカム
消費傾向次第ですよね〜。個人的に知るダブルインカム家庭は、支出レベルがワンランク、ツーランク高いことが多いです。あと、どちらかの労働意欲が高い場合、パートナーにも同じ価値観を求めるケースも多いような気がしてます(笑)。
投稿: NightWalker | 2020年9月 9日 (水) 18時30分