為替ヘッジコストについてのわかりやすい説明!
モーニングスターさん。骨太の良記事。
為替ヘッジコストについてのわかりやすい説明です!
為替ヘッジコストって何なのというのを理解したい人は必読。知ってる人もわかりやすく復習できます。
本文から、テクニカルな説明のエッセンスだけ気合いで抽出しますと、
- 為替ヘッジコストは、将来と現在の為替レートの差だが、通貨間の金利差に近似している
- 円高下では、為替差損を被らないため「為替ヘッジあり」が有利であるものの、為替ヘッジコストが発生するため円安下ほど価格差は拡大しない可能性が高い
といったところがポイントかと。
為替ヘッジ考
今回の記事で、ちょっと、おおっ、というか、やっぱりと思ったのは、為替ヘッジありなしの比較で出てくる
リーマンショック前後で円高が進んだ際には(本来、円高では為替ヘッジありが有利であるにもかかわらず)、「為替ヘッジあり」が「為替ヘッジなし」の価格を超えることはなかった
という一文。( )は、私の文脈からの補足。
私なりに、本記事の意味するところを読み取ると、
- 為替ヘッジありのリターンが有利だったケースは実はあんまりない。
- 一方、為替ヘッジなしはリスクが大きいので、それに見合うリターンが必要。
期待リターンの大きい外国株式クラスは為替ヘッジなしで良しとして、期待リターンの小さい外国債券クラスは、為替ヘッジ「あり」でも「なし」でも元気が出ないということになります。為替ヘッジあり外国債券は捨てがたいとは思ってはいたんですけど、昨今の低金利を鑑みても苦しい感じは個人的に否めません。
<追記>
リーマンショックの円高時、為替ヘッジありがいまいち振るわなかったのは、こういった要因もあるようです↓Kenzさん、ご指摘ありがとうございます。
そんなたいそうなもんではないですが、リーマンショックの時はドル円の為替ヘッジコストは一時8%ですから、一番為替ヘッジが効いて欲しい円高時にこの高コストはちょっと。。
— ケンズ (kenz 投資ブロガー ) (@kenz08) September 25, 2020
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前にもどこかに書きましたが、最近の「アナリストの視点(ファンド)」は、原点回帰でしょうか。長期投資にも役立つ基礎的なことをモーニングスターが持つ膨大なデータを活かして説明する記事が増えたような気がします。今後も期待したいと思います。
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