投資ってやったほうがいいの?
東証マネ部さん、うだひろえさんのコラムです。
私としての論点はふたつあります。
その1 資産形成した方がいいの?
投資の前にまずはこれ。私の答えは、もちろんイエス。
理由は、自己資本である労働力(労働生産性)が残り少なくなったときの人生の選択肢を増やすためです。これが、老後不安の本質とその解決策のひとつと私は考えます。
ただし、資産形成の手段は、必ずしも株式投資である必要はありません。たとえば、現役時代のほとんどが高金利状態だった、今、後期高齢者の方々の時代であれば、郵便局の定額預金と不動産(持ち家)の方が、リスクに対するリターンの効率が高かったのでした。
その2 投資ってやったほうがいいの?
ただし、高度成長期の日本の資産形成で定額預金が正解だったのは、リスクリターンで見た効率の話。実は、そんな時代の間も、株式の実質リターンは、他の資産より大きかったわけです。ましてや、今は、どこまで続くかわからない超低金利時代。
シーゲルさんの本(株式投資 第4版)にあるように、長期で見た株式の自己増殖力は、他の資産より圧倒的に大きい。これこそが、資産形成のツールとして株式投資を利用すべき理由の本質です。
ピケティさんの法則で言えば、
資本収益率 > 経済成長率
株式投資をしない人は、相対的に少しずつ損をしていることになるという見方もできます。
投資による資産形成のポイント
大事な点は、投資による資産形成のポイントは、「長期」「分散」「低コスト」を押さえておくこと。
うださんの記事にも第1回目にして、
【貯蓄】:日常生活にかかるお金のストックに使う。
【投資】:中長期的にお金を増やすことが目的。
最重要ポイントである「時間」をきっちり押さえています。
最大の注意点は、もちろん過剰リスク。いくら欲しいから利回りはこのくらい欲しい → 過剰なリスク → 失職・減給などの危機と相まって一時的な損失に耐えられなくなる → 長期投資無理。退場。このルートにハマってしまうことです。
銭の亡者とは、お金を増やしたいあまり過剰なリスクを取ってしまう人、また逆に、刷り込まれた美学から必要以上にお金を否定してしまう人のことを言うのだと私は考えます。
利益や人生価値の源泉である貴重な時間を失う前に適切なリスクを取る。これこそが資産形成に限らない人生の極意です。
コメント
はじめまして。
いつも楽しく読ませていただいています。
40代半ばの独身女性です。
アーリーリタイアは憧れつつも、私の仕事は間違いなく、
AI・デジタル化の加速で、仕事がなくなっていきそうなので、
特技のない私は、今はしがみつけるだけしがみつこう!なんて考えています(笑)
そんな中で久しぶりに資産の整理をはじめました。
昔購入していた投資信託がNISA,特定に分かれているものの含めると10本以上になっていて、わかりにくく管理しにくくなっています。
すべてTOPIX,外国株式、新興国のインデックスで、損益は今すべてプラスになっているので、今のうちに金額の少ない投資信託を売却してしまって数を減らしてはどうか?と思い始めました。
TOPIX,外国株式、新興国のインデックスの積立NISAしています。
その売却した代金で、積立金額を増額して、元の状態に少しずつ戻していけばいいのでは?と思ったりして(笑)
ただリバランスとは違うので、やはりそのままにしておいた方がいいのか迷っています。
NightWalker さんは使用していない口座等は整理された?というような内容を以前書いていらっしゃったように記憶していて、投資信託の整理についてもお考えを教えていただけると嬉しいです。
少し涼しくなってきたので、少しやる気が出てきている今日この頃です。
投稿: りんりん | 2020年9月14日 (月) 21時45分
>りんりん様
コメントありがとうございます。
本件、せっかくですので、エントリーを起こして回答しますね。しばらくお待ちください。
投稿: NightWalker | 2020年9月15日 (火) 00時00分
ありがとうございます。
楽しみにしています♪ 宜しくお願いします。
投稿: りんりん | 2020年9月15日 (火) 17時20分