若いうちにセミリタイアを考えるうえでの注意点
MONEY PLUSさん。
はじめに 若いうちにセミリタイアを考えるうえでの注意点
この記事に「若いうちにセミリタイアを考えるうえでの注意点」というのが3つあります。
1)しっかりとした投資のマインド形成ができずに不況が起こると、頭ではわかっていても理屈通りに動けなくなり計算が狂っていく可能性があるということ。
2)若いうちに自己投資をして、自分の生産性をあげることが一番の投資になると思うが、その機会が失われるのではないかといこと。
3)ライフイベント(結婚、出産、教育など)を計算に入れていないで、セミリタイアを考えている。つまり一生一人暮らしを続けた場合を前提にしているということです。
私はちっとも若くありませんが、というか、もはや人生終盤の早期リタイアでしたが、考えてみたいと思います。3項目は私流に短く意訳してあります。
その1 投資マインド、金融リテラシーがないと応用が利かない
お金に対する知識経験は必要です。私の場合は、ずいぶんと長い間、インデックス投資をやっていたことで得た金融リテラシーが役立ったのは言うまでもありません。
その2 将来の自分の価値を放棄することになる
良し悪しは別にして、サラリーマンの生涯賃金は、後半に偏ってます。これを回収しないのはもったいないということは言えます。また、会社で働くことは、人生を生き抜く力を身に付ける修行にもなります。
その3 人生の転機は想定外
人生は転機というのがあります。この転機、自分の人生を振り返って見るに、やはり想定外の人とか物事がきっかけになるんですよね。開かれた扉をくぐるかどうかは自分で決めるわけですが、その時に必要となるのが、「資金力」「生存能力」「判断力」。
そして、これは、早期リタイアに必要な基本3要素でもあります。
私が感じたのは、この相談者の方は、「資金力」はあるし、たぶん「生存能力」もあるのだろうけれども、「判断力」に問題があるかもしれないなあ、ということなのでした。有り体に言って、常識的な助言をせざるを得ない立場であるFPに早期リタイアを相談する時点(設定?)で、修行が足りん、というわけです。持論です。
早期リタイアというのは、プータローのそしりをものともせず、売上の少ない自営業として自立すること。世間の常識とは異なる、道なき道を歩むわけで、どんなことがあっても自分で生き残る力、決断する力が必要なんですよね。
その力を身に付けるには、少々時間がかかるのでありますが、かからない人はかからないのでした。
余談 サラリーマンは自由がない?
冒頭ご紹介した記事に、「サラリーマンは自由がない」というパワーワードが出てきます。
私自身は、拙著にも書いたのですが「サラリーマンでも自由になれる」と考えています。これまた振り返って見るに、私の場合、アラサー、アラフォーまでは、割と自由でした。黎明期の会社にいたことが大きかったのです。しかし、会社が大きくなってから、不自由さを感じるようになり、不自由なポジションになり、やがて、早期退職勧奨を受けることになったのでした。
コメント
>有り体に言って、常識的な助言をせざるを得ない立場であるFPに早期リタイアを相談する時点(設定?)で、修行が足りん、というわけです。持論です。
ですよね。
私もこの記事は読みましたがまったく同感でした。
って言うかFPの人の作り話っぽいなと思いましたよ(^^;)
投稿: こばやん3号 | 2020年9月 6日 (日) 05時10分
>こばやん3号様
コメントありがとうございます。
「設定?」と書いたのは、つまり、そういうことですw
投稿: NightWalker | 2020年9月 6日 (日) 11時21分
リンク先に行ったら「あわせて読みたい記事」の中の「家計簿つけが苦手な専業妻に、稼ぎが少ないと言われた。どうしたらいい?」に目を引かれました。
全然少なくない手取り。乏しい貯金。ものすごい浪費という訳ではなさそうだけど、その他の支出が多い。夫の小遣いはケチられていない。
早く、2人で意識を共有して改善してほしいと思いました。
夫の小遣いは別にして、割とよくあるパターンな気がしますが、どうでしょうかね?
投稿: みずほ | 2020年9月 7日 (月) 09時21分
>みずほ 様
コメントありがとうございます。
よくある設定ですよね(^^;)。
「お金は使えばなくなる」。これに尽きるんですけどね。
身の丈に合わない消費感覚、ひいては「人生は有限。ガマンするために生きてるんじゃない」的な人生観に根っ子があったりすると、逆ギレパターンもあるかもしれません(^^;)。
投稿: NightWalker | 2020年9月 7日 (月) 11時21分