アーリーリタイアと年金計画
アーリーリタイアする人は、ねんきんネットは必須
あたりまえですが、アーリーリタイアすると年金受給額は減ります。
日経の記事には「平均月収×0.005481×勤務(予定)月数」による簡易計算法も紹介していますが、平均月収なんてわかる人は少ないと思うので、ここは、ねんきんネットの一択です。
このとき、繰り下げた場合、60歳以降も任意加入した場合(納付月数が480ヶ月未満の人に有効)など、いろいろ試算しておくと良いでしょう。なお計算できるのは、老齢基礎年金と老齢厚生年金のみ。加給年金などは計算できません。
企業年金部分は、会社に聞くしかありません。最近はオープンにしている企業も多いようです。
私の場合は、こう考えた。
さて、私の場合は、アーリーリタイアした時、ざっくり、こんな風に考えていました。
- 65歳で年金受給開始しても社会保険料込みの生活費分くらいはもらえそうなことを確認。
- ということは、65歳までの生きていくお金があれば、働かなくても死ぬまで生きていける。
- それとは別に余裕資金を持つ。
余裕資金の考え方は、
- 年金受給開始を繰り下げる。
- 運用資産をそれなりに持つ。
前者は、運用資産とのトレードオフ。繰り下げは、マクロ経済スライドによる実質受給額の減少をどう見込むかですが、安全サイドに倒す方向で考えています。終身型の年金は、「長さのわからない長生きリスクの問題を有限のお金の問題に置換できる」有益な手段です。使えるものは使っておこうと。
後者は、もちろん、死ぬまで運用するという考え方です。
遺族年金は重要
配偶者がいる方の場合、遺族年金=老齢厚生年金×75%で、配偶者が生きていけるかを検討しておくべきです。遺族年金は、繰り下げで増やすことができません。これが苦しい場合、もう少しガマンして働くか、それも含めた資産を作るかです。
もちろん、配偶者自身の老齢厚生年金受給額が、遺族年金を超える場合はこの心配は要りません。
余談
ローン完済済の「持ち家」だったことは、老後のキャッシュフローに対する精神的不安を軽減する効果がありました。年金は、賃貸でも持ち家でも受給額変わりませんからね。
持ち家と賃貸がどちらがトクかは、引っ越さなければトントンだと私は考えます。ですが、やはり、住宅費のフローが少ないということは、低収入のリタイア者にとっては、精神安定剤にはなります。
住居は、高額の消費財という側面も大きいので、人それぞれの選択肢ではあります。
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