« 「カンさんに聞く!withコロナ時代の“積立投資の極意“」開催レポート | トップページ | 2000万アクセス御礼! »

2020年9月20日 (日)

最もラクそうな投資方法がけっこう合理的だったという話

今回は、毎度おなじみのお話です。その前に「時間をずらして少しずつ買う方がリスクが少ない」という誤解をネタに観点を2つほど。

観点その1 積立投資でリスクが減るわけではない

まとまったお金を何回かに分けて買う場合、相場は2つのケースがあります。

  • ケース1 買付期間中、基準価額が増加
  • ケース2 買付期間中、基準価額が減少

ケース2では、平均買付単価が下がりますが、ケース1では、平均買付単価は上がります。もしも、平均買付価格の高い低いで高値掴みを考えるなら、ケース1は高値掴みだったと言うことになります。

あくまで、買付単価の平準化です。証券としてのリスクが減るわけではありません。長期的に見て両ケースの発生確率がトントンだったとするなら「損でも得でもない」ということになるわけです。

観点その2 積立投資と一括投資の過去比較はあんまり意味がない

また、もうひとつのあるあるが、積立て投資と一括投資を過去の相場で比較するというもの。たとえば、120万円あって、毎月1万円ずつ10年積み立てた場合と一括で120万円投資した場合を過去の相場で比べるというパターン。これには、2つの問題があります。

  • 積立投資と一括投資で条件が違い不公平な比較になっている。
  • 参照する期間の相場によって結果が違う。

長期投資のリターンは時間の関数です。この比較では、積立投資は、後の分になればなるほど投資期間が減ってしまいます。もし公平に評価しようとすると、10年間のリターンを少しずつ期間をずらして考えることになるわけですけど、それって投資時期の異なる1万円×10年間の一括投資を120パターン分合算するだけなのです。つまり、積立投資と一括投資は同じ。

つまり、手元にリスク許容度面で問題がない120万円あって投資する場合の合理的な解は、一括投資の一択。両者の実際の勝ち負けはその期間の相場の動きで決まります。

最もラクそうな投資方法がけっこう合理的だったという誤算

だからと言って積立投資、ことにサラリーマンが行うそれに意味がないわけではありません。意味がないどころか、するべき理由がいっぱいあります。ドルコスト平均法は、損でも得でもない上に、精神安定「気安め」効果がゼロコストで付いており、しかも給料もらったら即投資なので、長期投資リターン最適化という面でも、合理的と私は考えます。

現実問題として、投資に興味のない多くのサラリーマンには、そのくらいしかできません。しかし、最もラクそうなその方法がけっこう合理的だったという、うれしい誤算。それが私の考える積立投資なのでした。

<ご参考エントリー>

|
follow us in feedly このエントリーをはてなブックマークに追加
にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ にほんブログ村 投資ブログ 投資でセミリタイア生活へ

« 「カンさんに聞く!withコロナ時代の“積立投資の極意“」開催レポート | トップページ | 2000万アクセス御礼! »

コメント


はじめまして、idecoと積み立てNISAでの積み立て投資を始めて2年ちょいのアラフィフ投資初心者です。日々、NightWalkerさんのブログから入って他の方々のブログを読んでいます。これまで色々本やブログを見ながら、少しずつ商品や金額を変更してきて、最近ようやく商品やそれぞれの投資額が落ち着いてきたところです。
現状は月々の給与からとこれまでの預貯金を少しずつリスク資産に置き換えている感じなのでidecoと積み立てNISA以外の積み立ては出来ていなかったのですが、10年後くらいに買い替えを考えている車購入資金に関してご意見を伺えればと思い投稿致しました。長文ですみません。
現在、7〜10年後に車を買い替えるための資金として200万円を定期預金に入れていました。以前は絶対に減らない置き場として取り敢えず入れていたわけですが、最近はこれを10年も放置しておくのがもったいない気がして、あわよくば諸費用の一部くらい増えたらラッキー、2〜3割り減ったら車のグレードを下げればいいやという気持ちでいくらか運用しようと思い立ちました。200万のうち、100万で個人向け国債10年を買い、100万を積み立て投資しようと思い、7年間でeMAXIS Slime先進国株式を特定口座で(つみたてNISAはきっちり20年間運用したいため)積み立てる計画をたてました。これまで積み立て投資しかしてきていないため、なんの疑問も持たずに毎月12,000円を7年間で積み立てるべく始めたのですが、ここで疑問が生じました。最短で7年後に使うための資金を運用するのに、7年間で積み立てたら後半で積み立てた分はほとんど運用されずに買ってすぐに換金することになるのでは無いか、と。100万分を一括で今買って7〜10年間寝かしておくのが一番いいのかもと思いつつ、これまで駆け出しの積み立てしかしてきておらず積み立て総額が100万にもいっていないので、いきなり100万円分購入は怖くて出来ないのです。そこで、精神安定「気安め」効果として100万を4〜5年間で積み立てて、その後3〜5年間寝かしておくのはどうかと思ったのですが、これって意味ありますか?
コツコツ貯金派だった私は、一括で買った100万の変動を観察しているより、毎月少しずつ証券口座の金額が増えていくのを見る方が性に合っているので、精神安定「気安め」効果はかなり重要です。

投稿: theta | 2020年9月22日 (火) 00時08分

>theta 様
コメントありがとうございます。
私だったら、という答えを。

原則的には、使うとわかっているお金と、いざというときの当座の資金(生活防衛資金)は、現預金で持つべきではないでしょうか。私も早期リタイアの生活資金はそう言う考えで、別に分けて現預金で持ってます。

>100万分を一括で今買って7〜10年間寝かしておくのが一番いいのかも
良いとは言えないのでは?
長期投資で、損しない可能性が高くなるのは、20年とか30年以上でようやくです。10年程度の投資は不確実性が高いのです。

>100万を4〜5年間で積み立てて、その後3〜5年間寝かしておくのはどうか
意味ないのでは? 
もし、最後の3-5年に大暴落があったら、一発即死です。

いずれにせよ、積立の気安め自体には、リターン向上効果もリスク低減効果もないんですよね。

たとえば、2010年〜2020年の10年ではなく、2000年バブル〜2010年の10年間を想定して見るのもいいのでは?と思いました。

以上、あくまで、臆病者の私の考え方です。ご参考まで。

投稿: NightWalker | 2020年9月22日 (火) 00時55分

投資初心者の浅はかな質問にも、すぐに丁寧に答えていただきありがとうございました。
10年間ではまだまだ長期には程遠いんですね。
ゆうちょの定期は何なんで、全額個人向け国債に振り替えようかと思います。
これまで本やブログを読むだけで直接他の方に意見を求めることはできませんでしたので、とても新鮮な感覚でした。
周囲には投資のアドバイスをいただける方はおろか投資の話ができる人は誰もいないですし。
また、気になることがありましたらお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします。

投稿: theta | 2020年9月22日 (火) 01時33分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「カンさんに聞く!withコロナ時代の“積立投資の極意“」開催レポート | トップページ | 2000万アクセス御礼! »

 
 
Copyright © 2005 - 2019 NightWalker's Investment Blog All Rights Reserved.