経済予測と私の長期投資
先日のプレスリリースでは、「数カ月間をかけて、段階的に閉鎖する予定」となってましたバンガード・インベストメンツ・ジャパンさんからのニュースレターです。あと何号読めるのかなあ。
経済予測と私の長期投資
- 投資ポートフォリオのパフォーマンスの90%近くは、資産構成によって決まる。
- 経済予測は、あくまで長期的に最も確率の高いシナリオを一定の幅を持たせて提示することに過ぎないが、それを知っておくことは、適切な資産構成を選択するために不可欠な情報である。
ということでしょうか。
未来について正確に知ることは誰にもできませんが、だからといって何も見ないで長期投資の旅に出るには、マーケットの世界は、いささか、いや、かなり危険です。ほったらかし投資とは言え、マーケットリスク満載の経済のことについて無関心でいるのはよくないよね、と受け止めたいと思います。こういった知識は仕事や世間話にも役立ちますしね。
「まったく勉強しない」もありえないのであります。
そんな私の場合は、「経済予測とは関係なくあんまり変わらない部分」と「ある程度は経済予測を踏まえている部分」とに分かれます。
経済予測とは関係なくあんまり変わらない部分
これは、ふたつあります。
- 株式の長期的な増殖力に賭ける。
- リスクコントロール第一主義。
株を買ったり売ったりする判断基準は、相場や経済予測ではなく、株式の平均回帰力を信じてリスクを一定に保つこと。
もちろん、資本主義社会自体が崩壊すればアウトですが、おそらくその場合、お金より身の安全の心配をしなくてはいけなくなるような気がします。というか、私の寿命も尽きそうです(^^;)。
ある程度は経済予測を踏まえている部分
長期金利です。シーゲルさんの本に、200年分の米国債の金利の推移という図が付いています。これによると
- (1)1800頃〜1950頃
長期金利はゆるやかな下落傾向。短期金利は、大恐慌で1930年代に急落。 - (2)1950頃〜1980頃
長期金利は急激に上昇。短期金利も上昇。 - (3)1980頃〜
一転して長期金利は急落。短期金利も下落。
現在は、世界的にゼロ金利マイナス金利状態で、ひょっとすると転換点にいるのかもしれないという悩ましいところにいます。問題は、金利の長期トレンドの期間が結構長いこと。もし判断を間違えると長期的なダメージが大きくなってしまう危険性もあります。
かくして、君子危うきに近寄らず、私としては、長期債券はあえて買わず、ポートフォリオのリスク調整役は現預金や個人向け国債で良いじゃん、という結論に相なっているのでありました。このへんは、100年単位で投資を考えられるGPIFとは考え方に違いが出ているところと考えています。
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