コロナ復活相場の今、長期投資家がすべきこと
すっかり、市場は、コロナショックから復活。やれやれです。
はじめに ~eMAXIS Slimオールカントリーの設定来の推移を見てみる
eMAXIS Slimオールカントリーの設定来の推移をチェックしてみます。
ほぼ、年初の基準価額に値を戻していますね。今回のショックが、新たな上昇相場の始まりを告げているのか、数年前からの停滞相場のボラティリティに過ぎなかったのか。それは、10年後くらいにならないとわからないので、考えても仕方がありません。
コロナ復活相場の今、長期投資家がすべきこと
さて、こういう、ある意味「相場の凪」のときは、「やれうれしや」だけではなく、長期投資の方針を見直す良いチャンスではないかと思われます。それは、ずばり、ポートフォリオ。ことに「リスク許容度」の観点です。
「自分がどのくらいの金額のどんなリスク資産をホールドし続けられる人なのか」って、相場の上げ下げを何度か経験しないとわからないものなのです。
桃栗三年、柿八年。ポートフォリオは10年で! マイ・ポートフォリオの育成には、時間がかかります。
ご参考エントリー:今から投資を始める人へ
「相場急落時、思わず売ってしまった人が、今ごろになって、買い戻す」というのは、いかにも、まずい感じがしますし、「相場急落時、果敢にリバランスで買い増しした人が、過大なリスクを知らぬ間に取っていないか」というのも要チェックです。
また、あれこれ、いろんなタイプの商品を保有していた人は、それぞれの資産クラスの特性を身をもって理解できたかもしれません。金融商品選定、配分比率に偏りがあった場合など、見直しを冷静にできるチャンスでもあります(相場が荒れているときは、冷静さを失いがちなので)
私自身の運用方針見直し結果は、カウチポテトフォリオ(リスク資産:無リスク資産=1:1)のキープにつきます。これこそが、単純ですが、私の「航路を守る」なのであります。
コメント
いつも楽しく、知的な刺激を頂きながら拝読しています。この夏、遅まきながら世界一ラクなお金の増やし方を拝読しましたが、大変勉強になりました。
1点質問なのですが、
カウチポテトポートフォリオの中には、いわゆる生活防衛資金(銀行預金など)は含むのでしょうか。
含んでいない場合、仮に生活防衛資金を含めた場合のポートフォリオのリスク資産比率を計算すると、どの程度でしょうか(こうした全体的なリスク資産比率を意識されていますか?)。
また、生活防衛資金については、生活費の2年分とか、数ヶ月分とか人それぞれの考え方があるようですが、どのように見立てられていらっしゃいますか?
可能な範囲で結構です。コメント頂戴いたしたく。
投稿: MK | 2020年8月15日 (土) 10時41分
>MK 様
コメントありがとうございます。また拙著をお読みいただき感謝申し上げます。
現時点でのカウチポテトポートフォリオの中には、生活防衛資金は含まれていません。
現在の生活防衛資金は、年金受給までの生活費+マージンです。
これは早期リタイアしたためで、マージンはノーセルリバランスが必要な時に運用資産に組み入れています。
現役時代は数ヶ月分の生活防衛資金(実際は生活回転資金)を含め、全財産でポートフォリオを管理していました。完全年金受給生活になったら、このスタイルに戻す予定です。
なお現在の全財産におけるリスク資産比率は、非公開です。悪しからず。ただし、徐々に全財産で見てもカウチポテトに近付いていってます。お金を使ってるんだからあたりまえですね。
ご参考に、いくつかエントリーをご紹介します。
生活防衛資金について考える 2020
http://nightwalker.cocolog-nifty.com/money/2020/02/post-d89720.html
人生初の無職状態での暴落でもっともありがたかったのは?
http://nightwalker.cocolog-nifty.com/money/2020/05/post-054599.html
投稿: NightWalker | 2020年8月15日 (土) 22時07分