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2020年8月24日 (月)

長期投資家にとっての期待リターンを考える。

トウシル 香川 睦さん。ニューエコノミーという言葉をひさびさに見た気がします。


はじめに

記事には、チャイナショック(2015)後、2016年からのナスダックの快調ぶりを示すグラフが出ています。

202008241

ナスダックはいやな感じがするまでに上がり、日本株はいやな感じがするほど低迷中です。

記事は、ニューエコノミーの可能性を指摘しつつも、

「黄金の20年代」が繰り返されるにしても、バブル醸成や金利の反転上昇を見極めつつ、株式が急落するリスクを意識した「長期分散投資」を実践していくことが大切となりそうです。

と、きっちり戒めの言葉が書かれています。

長期投資家にとっての期待リターンを考える

さて、長期投資家としては、今がバブル前夜であろうと、長期低迷期の一事象であろうと関係はありませんが、注意したいことがあります。それは、

 短期のリターンを見て長期のリターンを期待しないこと

です。今回の例で言えば、ナスダック。もちろん、これからも上がりバブルマニアが舌なめずりする展開があるのかもしれませんが、長期投資家には「長期的には”ある平均”に回帰していくだろう」という感覚が必要です。

ここでいう”ある平均”、すなわち期待リターンは、短期はもちろん、数十年のリターンを見たところで未来予想するにはいささか心許ありません。たとえば、平成バブル崩壊後の日本の株価で期待リターンを計算してしまったら期待リターンマイナスです。これを今後30年の未来予想に使って良いかというと、素人目にもクエスチョンマークが付きます。

期待リターンについては、「株式の自己増殖力(=資本主義の成長力)はインフレを上回る」「資本収益率>経済成長率(Byピケティ)」 くらいの根拠で、

 ほんわかプラス思考

というのが私の考え方です。あとは、気安め程度に「益利回り」(=PERの逆数)をイメージしています。このくらい「ほんわか」でないと、一生に一度の長期投資は精神的に持たないのでありました。私の経験則です。

ちなみに、過去のデータで、ある程度信頼していいのは、リスクの指標として用いられる「標準偏差」。ざっくり1シグマ=±20%というのは、おつむに入れておきましょう。

余談

ニュー○○。何か大きい出来事があると出てくる「時代は変わった」論は、いわゆるフラグと受け止められることも多い表現です。果たして、今回は如何に。

そういえばニューノーマル。言ってみれば、ウィズコロナの不自由な生活パターンが常態化するという考え方ですけれど、果たしてそうなるのか。私には、そこまで人間が辛抱強いとは思えませんので、自由になれる智恵が必ず出てくると信じております。これは、株式の成長を信じることと根っ子は一緒です。

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