昨今の金融政策と私の長期投資
日経 田村正之さん。「お金を殖やすツボとドツボ」シリーズをひたすらご紹介するエントリー。早くも第20回。
超低金利が続くなら、株価などにどんな影響を与えるか?
今回のテーマは、超低金利が続くなら、株価などにどんな影響を与えるか?
記事のポイントを超要約すると、
- PERは上昇し株式益回りは低下しているが、金利も下がっているのでイールドスプレッドは3%台。株式が割高とは一概に言えない。
- 低金利下ではグロース優位の傾向がある。
- 実質実効レートの平均回帰から見て現在は1割ドル高。短中期ではドル安圧力、日本株を圧迫もあるかも。
記事には、債券投資に対する株式投資の優位性を示す指標として、イールドスプレッドの解説があります。
イールドスプレッド=「株式益回り」ー 債券金利。これが下がると、株式投資はリスクの取り甲斐がない状態になっていると言えます。
- 現在(7月下旬)は約3.9%で、3%台半ばだった昨年前半よりむしろ高い。
- ケース・シラー算出データを基に、過去約150年の米国のイールドスプレッドを概算で計算してみたら3%強
- マネックス証券の広木隆氏によると「米国では18年などにイールドスプレッドが3%を割り込むと株価の割高さが嫌われ、その後大きな下落が見られた。イールドスプレッドの値でみる限りは今はそうした状況ではない」
というお話でした。
昨今の金融政策と私の長期投資
さて、長期投資家の私としては、今回の内容をどう捕らえるかですけど、記事の中からは、「長期では平均的な水準に回帰する傾向」という文言に着眼したいところ。細かい指標の平均回帰については、余り気にしても仕方がない、というか、気にして投資したら短期投資家になってしまいかねません。ポイントは、ひとつ。
- 株式クラスの長期期待リターンへの平均回帰
モロモロは、ここに集約されるという考え方です。個人的には、超低金利下の債券クラスへの長期投資については、期待リターン自体がわからなくなっています。おそらくマイナスなんじゃないかとは思うんですけど、わからない。ゆえに投資していません。
やることは、リスクのコントロールですが、現預金+個人向け国債との投資比率で制御してます。
ただし、記事に出てきた専門用語は、長期投資家もインプットしておいた方が良いと考えます。新聞を読んだり経済的な世間話をするときに役立ちますからね。
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