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2020年8月20日 (木)

過去最大のFX取引 老後資金づくりに向かないワケ

日経 田村正之さん。「お金を殖やすツボとドツボ」シリーズをひたすらご紹介するエントリー。第21回。

過去最大のFX取引 老後資金づくりに向かないワケ

今回は、投資と投機との違いのお話です。

  • 投資(プラスサム)と投機(ゼロサム)の違いを知る。
  • 老後資金作りは、「プラスサム」の投資を中心にする方がベター。

記事では、「ゼロサム」という言い方になっていますが、取引にはコストがかかるので、「マイナスサム」じゃないの?といわれることもありますね。

「投機=悪ではない」という文言が、しっかり組み込まれています。記事には、「為替やコモディティーを取引することで資産全体の分散効果を高める効果が出るケースもある」とあります。FXも、トレーディングではなく、リスクコントロールに主眼を置いた為替ヘッジ目的なら、為替コストも安いのでありなんじゃないかというわけです。

たしかに、たとえば、ヘッジの手法としての先物取引。本来は、天候要因などによる農作物の取れ高のバラツキをヘッジして、収益を安定化させるみたいな使い方のために存在してたりするわけで。企業が行う為替ヘッジもしかりです。悪いことじゃないのであります。ただ、とうもろこし農場を安定的に運営させるための手段が、別な目的に使われ、とうもろこしを食べられなくなってしまうようなことになってしまうのはいやですよね。「とうもろこしは食べるもの」なのであります。

雑談

さて、よくある問答に、株式投資はギャンブルか否か?というのがあります。期待リターンがプラスかマイナスか。プラスサムかマイナスサムか。プラスであればギャンブルではなく、マイナスであればギャンブル。プラスサムゲームである世界分散インデックス投資は、いってみれば、「オモテが出る確率の高いコイントス」です。

ただ、だからといって、このコイントスゲームが、ギャンブルではないかというと、そうでもない気もするんですよね。このコイントスゲームに勝つ条件、「常にゲームに参加し続ける」を満たすことができなくなる人も多いのです。資金力の枯渇、気の迷いで別のゲームに参加して痛い目に遭う。いろいろです。

よく言っているのが、人生はギャンブル。自分はひとりしかいないという点で見れば、分散不可能です。いつ死ぬかだってわかりません。なので、いろいろとリスクヘッジをしているわけです。それに比べれば、きっちりリスク制御されたインデックス投資は、まだましにも思えます。

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