積立て投資で一番難しいことは?
はじめに
長期投資のリターンの源泉である時間がたっぷりある、20代、30代の方にとって良い時代となりました。
- 超ローコストで全世界分散投資ができる。
- つみたてNISA、iDeCoなどの非課税制度がある。
- ネット証券があるので、証券会社の窓口に行く必要がない
今やあたりまえのこれらは、私が20代だった1980年代には到底考えられなかったことです。前者の2つですら、私が投資を始めた2000年頃にも望むべくもありませんでした。
積立て投資で一番難しいことは?
というわけで、投資環境も整い、簡単に積立て投資ができるようになったのですが、やはり、積立て投資で難しいのは投資を続けること。損するとやめたくなるとか、儲かるとつい売りたくなるといった相場要因もありますが、一番難しいのは、
長期投資の成果を得るには、何十年も取り崩さない資金が必要だ
ということです。
特に、何かとお金が入り用になる20代、30代。貯まったお金は使いたくなりますよね。でも長期的に考えれば、ここでぐっとこらえないと、複利の効果は発揮できないのです。「ほったらかし」は、煩悩との闘いです。
私の妻は、セゾン投信で積立をしており、ほったらかし投資にささやかに成功しておりますが、観察していてわかったのはこんな感じ。
- 貯まったら使うお金と使わないお金を分ける
- 少額で積み立てる
- 天引き型にする
- 相場に興味を持たない(口座もめったに見ない)
特に、少額っていうところが大切だと思うんですよね。何を持って少額とするか。ここに奥深いものがあるわけです。iDeCoのように60歳まで使えないというしばりがある制度は、なかなか人間心理を突いているなと思ったりもしますが、それにしたって、過剰な金額だとつらくなることもあるでしょう。
「とらたぬ」の皮算用は、複利のイメージ作りには良いとは思うんですけど、目標金額から、積立金額や投資先を決めるのは、あまりオススメできません。ついつい過剰なリスクを取ることになりがちですからね。
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