ローン返済か、インデックスファンド投資か、どちらが得か
トウシル 山崎元さんの記事です。
はじめに
興味深いテーマですよね。記事を私なりに整理するとこうです。
- リスクに対するリターンという目で見た場合には、リスクゼロで金利分のリターンが見込めるローン返済が有利。
- 人的資本が潤沢である等、リスクを取りうるのであれば、住宅ローンでレバレッジをかけてインデックス投資をするのは十分あり得る。
山崎さんは、以前は、前者一辺倒だったような気もしますが、本稿では、後者の視点について「運用の解説書などで案外語られることがないが(著者の立場では「借金はするな」と言っておくと「無難」だからだろう)」というオトナな表現になっております。
私が「リスクを取りうるのであれば」と太字にしたところが大事です。人的資本もですが、保有資産の規模もパラメータとしては大きいでしょう。リスク許容度は、永遠のテーマです。
私の場合
私の場合は、サラリーマン時代は、前者と後者の併用といいますか、こんな経緯。
- ローンをできるだけ長期に借りられるだけ借入(バブル崩壊で一気に金利が下がった頃です)。
- 最初の5年間に、集中的に繰上返済(期間短縮型)
- そのタイミングで投資に本腰を入れる(ネット証券ができた頃です)。
- 以後、たまに繰上返済しながら、投資を続ける。
最後は、早期リタイアと同時に住宅ローンを完済して、この問題自体から離脱しました。
最初にできうる限り長期に借りたのは、公庫特約の有利な火災保険に長く入るためです。実際、その後、2度ほどあった台風の被災で大いに助けられました。
実は、早期退職するときに、一気にローン返済しないで、バランスシートの大きさを徐々に減らしていくことも考えたのですが、人的資本が一気にゼロになったことと、精神衛生を重視しました。個人的には、これは正解でした。
ローン返済分支出が小さくなり一気にリタイア生活らしいキャッシュフローになったわけで、「そんなにお金を使わなくても豊かに生きていける」ってことを感覚的に掴むことができたんですよね。これは、大きな糧となっています。
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