リスクを取らなければむくわれない道理
日経さんです。
はじめに
記事に出てくるグラフを色づけなしで読んでみると、
- 外貨預金 2019年は流入超 → 2000年は流出超
- 投資信託 2019年からずっと流出超基調。2019年第4四半期に若干資金流入増。
- 確定拠出年金 2019年第3四半期にいったん資金流入が増えるが、その後、安定
- 現預金 着々と増える。
という感じ。
思ったのは、記事には「コロナで頓挫」とありますが、あんまり関係ないような。
資産形成を目指す人はコロナなんて関係ないはず
でも、当ブログをお読みのみなさまの感覚はちょっと違うはずです。おそらくですが、
- 外貨預金 そもそも資産運用目的ではしない(使うのが目的)
- 投資信託 資産形成期であれば、ずっと流入超
- 確定拠出年金 ずっと安定流入
- 現預金 リバランス資金、または生活防衛のために使って減っている。
こんな感じでは? コロナでの投資活動は、市場とは逆。「コロナでも変わらない」とか「コロナでちょっぴりブースト」という方が多いのではないでしょうか。
とは言え、冒頭ご紹介記事のグラフは、日銀さんが見るようなマクロの指標です。高齢者、短期投資家(売る人がいるから流出超で株価は下がる)なども含まれる総合的な動きとしてはこんなものかもしれません。
リスクを取らなければむくわれないのが道理の時代
でも、もしも、リスクの取れない高齢者を除外しても、投資をする人が増えていないのだとすると、これはちょっと残念です。投資は、少子化を乗り越えるために必要な唯一といっていい手段だからです。
日本は、世界の資本主義社会の中で、かなり有利なポジションにいるのです。もったいない。
今の高齢者には、敗戦で強制的にリスクまみれ(つまり貧乏)になって作りあげた資産があります。コロナショックで短期的には減っても長期的には増え続けてきたGPIFの資産は、そのシンボルのひとつです。
しかし、これからは、国民全員一律に、なんて甘い話はなさそうです。
リスクを取らなければむくわれないのは、道理。リスクを取った人とそうでなかった人との間に格差が生ずる時代に備えた方が良いよ、というのが、もうすぐリタイア世代の私から、今20代30代の方へのメッセージです。
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