« パッシブ投資の本家、バンガード社 超低コストの謎 | トップページ | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)第2期運用報告書 »

2020年7月 8日 (水)

GPIF 2019年度 運用状況 注目すべきは基本ポートフォリオの変更

GPIF 2019年度の運用状況が報告されています。

2001〜2019年度 累計収益

202007081

累計では57.5兆円。単年度の国家予算分くらいは稼ぎました。単年度では、-8兆2,831億円(-5.20%)とマイナス収益ですが、コロナの割にはたいしたことがなかったですね。

肝に銘ずるべきは、長期投資の果実が目に見えて得られ、じっとホールドしとけば良かったと気が付くのには20年間はかかるということです。

2019年度 資産構成割合

今年見るべきは、基本ポートフォリオの変更です。図では、変更前の基本ポートフォリオが書いてありますが、ちゃんと変わってるのかな?

202007082


2018年度と比較してみると、こんな具合。

資産クラス 2018年度末
(2019年3月末)
2019年度末
(2020年3月末)
運用資産額
(超円)
構成割合 運用資産額
(超円)
構成割合
国内債券 43.2 26.30% 37.1 23.87%
国内株式 38.7 23.55% 35.6 22.87%
外国債券 為替ヘッジなし 27.8 16.95% 34.5 22.22%
為替ヘッジ付き - 18.6 1.20%
外国株式 41.9 25.53% 37.2 23.90%
短期資産 12.6 7.67% 9.3 5.95%
合計 164.1 - 155.5 -

相変わらず、短期資産が一定割合ありますが、ちゃんと変わっているみたいですね。短期資産を除くと、各資産ほぼ25%ずつの4資産均等型になっています。

<ご参考:ポートフォリオの仕様変更>

  • 国内債券  35%→25%
  • 国内株式  25%→25%(変わらず)
  • 外国債券  15%→25%
  • 外国株式  25%→25%(変わらず)

おやっ?と思ったのは、為替ヘッジ付き外国債券の位置付けです。外国債券の一部になってました。

一時、日本債券に位置付けるみたいな報道があったかにも思うんですが(GPIFの日本債券クラスに為替ヘッジあり外国債券が組み込まれる?)、私の勘違いだったんですかね。個人的には、この方が納得感があります。

以上、GPIF 2019年度 運用状況でした。

余談

今回、気が付いたのは、メディアとネットの反応の微妙な変化です。いつもだったら、単年度赤字額ばかり強調して年金運用を叩くリベラル系メディアが、今年は、単年度の赤字額だけではなく、ちゃんと損益率、累計損益を報道していること。ネットの反応も謎論理で非難する声が薄まっていたようにも見えます。

よく考えてみれば、「年金いっぱいくれ」「福祉をいっぱいしろ」というのが本来のリベラルのスタンス。GPIFの運用は、それに貢献していたわけです。これまで、政権批判のネタに使っていたのは少々スジが悪かったということでしょうか。

声の大きさを競うだけの世論は当てになりません。ことお金の話は、しっかり、自分のオツムで考えることが大切なのであります。

|
follow us in feedly このエントリーをはてなブックマークに追加
にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ にほんブログ村 投資ブログ 投資でセミリタイア生活へ

« パッシブ投資の本家、バンガード社 超低コストの謎 | トップページ | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)第2期運用報告書 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« パッシブ投資の本家、バンガード社 超低コストの謎 | トップページ | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)第2期運用報告書 »

 
 
Copyright © 2005 - 2019 NightWalker's Investment Blog All Rights Reserved.