相場急落時、資産の一部を売却して、ポートフォリオを守るべきか?
バンガードさんのコラムです。コロナショック下での投資行動に関する質問。2つほどピックアップしてみます。
その1 資産の一部を売却して、ポートフォリオを守るべきか?
バンガードさんの答え(超抜粋)
”資産の一部を売却すればリスクは抑えられるが、再び市場に参入するタイミングを正確に見極めてこれを実行することは容易ではない。”
「売るのは良いけど次いつ買うの?」というわけであります。
急激な株安をきっかけに過剰なリスクを取っていることを痛感し、売ってリスク資産比率を調整するというのはあり、なのかもしれません。ただ、勉強の名の下、せっかくの買い場に残念な選択をすることになります。
ですので、基本は、そうならないように「暴落が来た時にしめた、と思えるリスク許容度にしておくこと」と心得ます。
マネーの公理という本に「船が沈み始めたら祈るな。飛び込め。沈み始めたら、なのだ。船が半分水に浸かるまで待ってはいけない。期待したり、祈ったりしてはいけない。」という公理があり、まさしくその通りなのですが、これができたら苦労しない、と感じるあなたは、バイ・アンド・ホールド型の長期投資家です。
その2 市場が乱高下している時にはポートフォリオのリバランスが必要ではないか?
バンガードさんの答え(超抜粋)
”投資目標、投資期間、リスク許容度に基づいて設定した資産配分目標から逸脱しているかどうかによって決める”
リバランスするかしないかは、「暴落したかどうか?」ではなく、「資産配分目標から逸脱しているかどうか」で決めるものなのであります。
ていうか、日々乱高下しているときは、売買しづらいですよね。目標からの逸脱を見極めるのも難しいし、指し値のできない投資信託の場合、約定金額がどうなるかがわからないので、精神衛生上も良くないと思うんです。
以上、暴落期のポートフォリオ管理に関するお話でした。
コメント
>「暴落が来た時にしめた、と思えるリスク許容度にしておくこと」
正に言いえて妙とはことことですね。
すばらしい!心構え。バリュー投資家にも通ずる観念。
ゆえに50/50が最も効率的なポートフォリオなのかもしれませんね。
これからも毎日投稿応援しています!
投稿: aoba | 2020年8月 1日 (土) 10時51分
>aoba 様
コメントありがとうございます。
>最も効率的なポートフォリオ
期待リターンという意味では、長期的には株式100%が正解です。でも、それだと心が折れ、長期投資を続けられなくなってしまいがち。50/50が正解ではありません。ここは期待リターンとのトレードオフで自分なりの解を見つけることが、長期投資成功のカギと思ってます。
投稿: NightWalker | 2020年8月 1日 (土) 12時32分