投資のリターンを見る視点を考えてみる。
投資の世界で、時折登場する表現に「最強」があります。みんなが「最強」と言いだしたらそのスタイルは賞味期限切れと揶揄もされますが、個人的にはそれほど目くじらを立てなくなったというか。面白いので思わず使っちゃうというか。オトナになったなあ。
閑話休題、ところで、「最強」って何をもって「最強」というのでしょうか。今回は「長期のリターン」という視点に限定し、3つほど考えて見ました。
その1 絶対的なリターン
絶対的にどれだけの年次リターンがあったか。全投資家の総和であるインデックス(ベータ)から見た超過収益(アルファ)の大きさ。儲けたいと考える方はこちらです。
早期のセミリタイアを実現したい人なんかはこの視点が重要です。
でも、アルファがマイナスになる人も当然います。勝つ人がいれば負ける人もいる。
その2 リスクに対するリターン
取っているリスクに対するリターン。シャープレシオと呼ばれるものです。式にすると 年次リターン÷リスク(標準偏差)。
これが最大になるのが、モダンポートフォリオ理論でいうところの「接点ポートフォリオ」です。
「接点ポートフォリオ」は、もし市場が効率的だとするならば、市場の縮小コピー=時価総額分散インデックスになるというのが、CAPMという理論の解で、インデックス投資の科学的な論拠となってます。ただし、実際の市場は効率的とは言えない気はします。
その3 投資コストに対するリターン
ここでいう投資コストは、信託報酬だけではなく、投資の手間暇。
この観点では、インデックス投資は強い。妻は、セゾンバンガードの積立て、最初の8年間、完全無欠のほったらかしでしたし。思い起こすに手間暇は、申込用紙の記入くらいです。
以上、投資のリターンを見る視点を考えてみました。
私自身の思考パターンは、最初は、「その1」(個別株時代)、次に「その2」(インデックス投資マニア時代)、最後は「その3」(たかが投資、生活重視時代)で今に至ります。
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