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2020年6月 2日 (火)

世界一やさしい 米国株の教科書 1年生

ブログ「アメリカ株でアーリーリタイアを目指す」のはちどうさんの著著「世界一やさしい 米国株の教科書 1年生」のご紹介です。ご献本いただきました。

長期投資指向で書かれた米国株投資の教科書

本書は、資産形成のために米国株式投資をこれから始めようという人、始めたばかりの人に向けて書かれた良書です。目次は、こんな具合。

 [0時限]株や投資について知っておこう
 [1時限]米国株に投資すべき理由
 [2時限]アーリーリタイアのための私の米国株投資スタイル
 [3時限]プロに負けないインデックス投資
 [4時限]積立・長期投資を可能にする投資の考え方
 [5時限]米国の個別株やETFを買ってみよう
 [6時限]証券口座を開設して米国株投資を実践してみよう
 [7時限]つみたてNISA、iDeCoで長期の視点で積み立てよう
 [8時限]米国株に必須の経済統計と使える情報源

「株」って何?というところから始まり、米国株式投資の基本的な知識を一通り得ることができます。1イシュー偶数ページ式の編集なのでとても読みやすくてわかりやすい。

計画的にアーリーリタイアを目指すはちどうさん。「長期の株式投資による資産形成」が背景にあることも本書の大きな特徴です。

インデックス投資家もびっくりの隠れインデックス投資本

それもあってか、本書、実は、隠れインデックス投資本になっています。投資先が米国株なだけという。

 [3時限][4時限]の章に書かれているのは、まさにインデックス投資スタイル。1時限目の「米国株に投資すべき理由」を「全世界株式に投資すべき理由」に書き換えれば、全世界株式投資型のインデックス投資本になっちゃいそうと、私なぞは思ってしまいました。

米国株は全世界の半分を占めるわけですし、バフェットさんですら苦戦する近年の成熟した米国市場でS&P500に勝つのは難しいわけです。初心者向けの教科書ならではの非常にオーソドックスなアプローチであります。高ポイント。

「米国株にも長期低迷がある」「大暴落が来た! 逃げるか、継続するか?」なんて話も登場し、個人的に親近感を感じました。

株式投資の基本的な知識も押さえておける一冊

また、普通のインデックス投資本とちょっと違うのは、株式投資をする上で最低限押さえておくべき用語や基礎知識がきちんと説明されていること。たとえば、PER、PBR、財務諸表、景気動向指数などについての説明がきっちりあります。

これらの知識は、株式投資の意味について深く考えずインデックスファンドを買うだけの投資家も、しっかりインプットしておくべきだと思うんですよね。

最終的に「考えない投資」に行き着いたときの腹落ち度が全然違い、長期投資の継続の面でも、資産形成のバックボーンである本業の面でも大いに役立つはずです。

以上、まさに

 完成度の高い米国株長期投資の教科書。

そんな一冊です。オススメします。

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