インデックスファンドはコストが命ということがすっかり知れ渡ってしまった模様
QUICK資産運用研究所さんです。
コストと資金流入が連動する時代に望まれること
QUICK資産運用研究所さんがインデックスファンドの5月末時点で過去1年の資金流入額の平均を調べたところ、
- 0.2%未満 238億円
- 0.2~0.5% 30億円
- 0.5%以上 9億円
信託報酬0.2%未満のファンドに資金流入が集中。インデックスファンドはコストが命。ということが、すっかりばれた知れ渡ってしまったようです。
というわけで、いまだに信託報酬率0.5%以上のインデックスファンドを販売している運用会社、販売会社のみなさんには、ニッセイさんがなんで評価されているかをよく考えて欲しい。それは、地道に値下げをして受益者の信頼を得たからなのであります。観念して値下げに踏み切ってもらえないでしょうか。インデックス投資ブロガーの心証は間違いなく良くなります。インデックスファンドは、ブロガーの評判がそのまんま、売上に反映されるといういまどき珍しい商品なのであります。
たとえば旧STAMは、もはやファンドどころか運用会社がインデックス投資家に見捨てられて、新しく信託報酬率の安いファンドを設定してもまったく売れない状況なわけです。i-SMT グローバル株式インデックス(ノーロード)なんて、2020/6/17付けで、純資産総額1.9億円ですよ。もう、笑うしかない。起死回生の一手は、販売会社を「どうせ売れないんで」と説得して、1.9億円しかない新型の方を償還、旧型インデックスファンドの仕様変更、値下げに踏み切るべきですよ、ぷんぷん。
以上、久しぶりに?古手インデックスブロガーのグチでした。
米国株が人気!
さて、どんなファンドに資金流入が多いかも記事には出ています。数字は1年間の資金流入額。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 788.44億円
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド 563.32億円
- eMAXIS Slim先進国株式インデックスファンド 531.99億円
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 450.68億円
- SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 366.47億円
- eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー) 248.63億円
- たわらノーロード先進国株式 184.21億円
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド 177.41億円
- eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) 130.65億円
- 三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド 113.51億円
そうそうたるラインナップです。
やっぱり、米国株強しです。先進国株式も堅調。伸び盛りの全世界株式。といったところ。
いまや、外国株の独壇場です。日本の投資家は日本にあまり期待していないようであります。東証の市場改革、日本企業自体の成長力。やはり最も弱いのは起業力(起業マインド)かなあ。これはこれで、大きな問題と思います。カギのひとつは金融教育だと思うんですが、この話はまたの機会に。
コメント
信託報酬1.05%、解約時信託財産留保額0.3%のステートストリート外国株式インデックスファンドを保有しています。
昔からの所有なので売却したらがっぽり税金を取られそうで悩ましいところです。
不思議なのは、これだけ高コストなのにファンドの残高が減らないこと。コストを気にしないホルダーが多いのか、売るに売れないホルダーが多いのか? 運用会社の思うツボみたいな事例でした。
投稿: ほのぼの | 2020年6月19日 (金) 21時03分
> ほのぼの様
コメントありがとうございます。
>信託報酬1.05%
これだと、乗り換え価値は高いですよね。
>残高が減らない
ホルダーのみなさまの取り崩し時期が来ると、堰を切ったように減っていくのかもしれません(^^;)。
投稿: NightWalker | 2020年6月20日 (土) 00時12分