やりたくないことをやめるという生き方
日経ARIAさん。これは良い記事です。
はじめに
定年まで10年を切ったあたりから、サラリーマンは2つのパターンに分かれます。
- 会社のリーダーとしてまだまだ活躍する。
- 定年を見据え現場をフェードアウトしていく。
会社のリーダーというのは役員、準役員クラスのことを言ってます。なので、あたりまえですが多くの人は後者になります。で、後者は更に、
(1)花道を用意してくれる。
(2)フェードアウトにふさわしい仕事になる。
(3)とんでもない仕事になる。
などに分かれ、記事のエリート女性の方の場合は、(1)でしょうか。
しかし、その花道のお仕事は、現場でバリバリやってきたこの方には物足りなく、「やりたくないことはやめる」で転職し、やがて「若い世代を育てるというフェーズに移る」という悟りを得るというストーリーであります。
読んで思ったのは、この方「優秀すぎる」ということ。会社は花道を用意してくれるは、知り合いはITベンチャーを紹介してくれるは。悪戦苦闘する多くのアラフィフ世代から見ればなんともうらやましい贅沢な悩みではあります。
ちなみに、私は、(3)でした。
- 「君しかいない」という常套句とともに誰かがやらねば系の仕事になる。
- マジにやる気が起きない仕事だったので、不良サラリーマンになってみる。
- 早期退職勧奨を食らう。
で、
- これ幸いとばかりに辞める。
と相成るわけでした。
やりたくないことはやめる
そんなアウトローな私でも、記事のやる気満々で優秀なエリート女性と同じ認識もあります。それは
「やりたくないことはやめる」
という考え方。
私の父は、65歳の時に脳卒中で倒れました。その時に肝に銘じたのは、人生は有限であること。先日も書きましたが(時間とお金とセミリタイアの話)、
時間>お金
なんですよ。
50を超えたら、残り少ない有限の人生を不本意なことに使うべきではないというのが私の考えです。自分の信念としてそれがあったので、ろくでもない仕事になった時も、早期退職勧奨を受けたときも、即「ならやらない」という決断をしてしまったのでした。ただ、私の場合は、エリート女性のように転職してがんばるではなく、早期リタイアしてがんばるでしたが(^^;)。よく言えば、独立指向であります。自由が好きなんです。
そして、5年経った今。自分に合わない頑張り方をしないで本当に心の底から良かったとあらためて思う今日この頃なのでした。
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