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2020年6月 8日 (月)

日経田村さん 投信の真のコストに関する記事のご紹介 & 実質コストの話 2020

日経 田村正之さん。「お金を殖やすツボとドツボ」シリーズをひたすらご紹介するエントリー。第11回は、ついに出ました。前回の補足編とでもいうべき「実質コスト」の話。

投信の真のコスト 信託報酬の数倍かかることも

投資信託には保有しているだけでかかるコストがあります。信託報酬がそれに相当しますが、それ以外にもかかります。式にすると、

 実質コスト = 信託報酬 + その他のコスト(≈運用経費)

となります。その他のコストとは、実際に運用してみないといくらかかるか分からないという、ある意味怖いコストなのであります。このコストが、ファンドのリターンの足を引っ張ったりすることがあるわけです。

  • アクティブ型投信は信託報酬の約2割高い。
  • 新興国株式で運用する投信の平均だと約4割も高い。
  • これは平均なので、信託報酬の5.3倍なんていうとんでもないファンドもある。
  • 新興国株に投資するインデックス型投信でも実質コストには結構差がある。

これは平均ですから、とんでもなくイレギュラーな投信もあるわけです。実質コストの話は、10年以上前、投信ブログの黎明期に大いに盛り上がった「だまされた」系の話題です。たとえばこんな記事。そんなマニアックな話だったのですが、ついに日本一のメジャー紙に取りあげられました。

実質コストの調べ方のポイントも書いてあります。

  • 実質コストは運用報告書などでだいたいわかる
  • 運用報告書でもわからない全ての要因が最終的に表れるのは、連動対象指数とのリターン格差。つまり実際の成績

それにしても、ハナちゃんのキャラ安定してきましたねー。この話をハナちゃんに説明するというシチュエーションがすごい。こうなってくると「見た目で選んじゃいけない 」「中身で評価 」ということに気が付いた、そんなハナちゃんのムズキュン展開に期待です。

実質コストの話 2020

そういえば、私、年に1回、実質コストの話を書くといって、今年は、書いていませんでした。ので、このエントリーで兼用します。悪しからず

過去のエントリーを貼っときます。

実質コストを実感するポイントは、2つあります。いずれも、田村さんの記事に書いてあることと一緒です。

(1)運用書報告書に答えが書いてある。
 →実質コストの話 2018 の、運用書のどこを見るとわかるのか?に実例で具体的に書いてあります。自分が持ってるファンドくらい見てみてはいかがでしょう。

(2)モロモロ込み込みの真の実質コストとはトラッキングエラー=パフォーマンス
 →最近の拙エントリー、全世界株式ファンドの比較などで、パフォーマンスに着眼しているのは、この視点です。

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