純資産総額1000億円超のインデックスファンドが増えてきた!
つい先日、楽天・全米株式インデックス・ファンドが純資産総額1000億を超えたというエントリーを書きましたが、案の定というか、すかさず、eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 、eMAXIS Slim先進国株式インデックスも1000億円を超えてきました。
純資産総額1000億円超のインデックスファンドが増えてきた。
コロナショックの3月、4月。待ってましたとばかり一気に資金流入大幅増。その後の世界的な空前の大規模金融緩和もあって、株価がリバウンド。全世界の医療現場の大変さを思うと複雑ですが、コロナ転じて福となす、みたいな展開です。
モーニングスターで国内株式、国際株式クラスのインデックスファンドを検索して(2020/6/5)、純資産総額順に並べてみると、
# | ファンド名 | 信託報酬率 (税率) |
純資産総額 (億円) |
---|---|---|---|
1 | インデックスファンド225 | 0.57% | 2098 |
2 | ニッセイ 外国株式インデックスファンド | 0.10% | 1773 |
3 | 日経225ノーロードオープン | 0.88% | 1750 |
4 | MHAM 株式インデックスファンド225 | 0.61% | 1616 |
5 | ニッセイ 日経225インデックスファンド | 0.28% | 1553 |
6 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 0.10% | 1100 |
7 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド 『愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式)』 | 0.16% | 1093 |
8 | 三菱UFJ インデックス225オープン | 0.68% | 1060 |
9 | eMAXIS Slim先進国株式インデックス | 0.10% | 1058 |
10 | 三井住友・225オープン | 0.66% | 830 |
信託報酬率、税込0.5%未満の1000億超えインデックスファンドを並べると、こうなります。
# | ファンド名 | 信託報酬率 (税込) |
純資産総額 (億円) |
---|---|---|---|
1 | ニッセイ 外国株式インデックスファンド | 0.10% | 1773 |
2 | ニッセイ 日経225インデックスファンド | 0.28% | 1553 |
3 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 0.10% | 1100 |
4 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド 『愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式)』 | 0.16% | 1093 |
5 | eMAXIS Slim先進国株式インデックス | 0.10% | 1058 |
ニッセイ強し。追うeMAXIS Slim。全米とくればバンガードか。といった体です。
日本初の1兆円インデックスファンドはどこか?
eMAXIS Slimシリーズは、純資産総額が増えると信託報酬率が逓減する仕組みを採用しています。500億を超えると第一段階、1000億を超えると第2段階で、それぞれ超えた分にかかる信託報酬率が低くなるんですね。
ただ、これ以上増えても、もう下がる段階は設定されていませんので、あとは、規模増大に伴う、全体としての信託報酬率の低減に期待です。そこはニッセイさんも負けてはいません。楽天バンガードはファンドオブETFという構造上、コスト面ではやや苦しいかな。
インデックスファンドは、規模が命。低廉な信託報酬率で採算+アルファを取るには、純資産総額の増大が必要です。増えなければ、下手をすると償還という哀しい運命が待っているわけです。
たとえば、純資産総額1000億円、0.1%の信託報酬で、ようやく年1億円の収益です。やはり、運用会社のみなさんにも、ローコストインデックスファンドをがんばって守って来て良かったと思っていただきたい。
少し(かなり)気の早い話ですが、まずは、日本初の1兆円インデックスファンドが出てくることを心待ちにする私でした。(もっと気の早い話をすれば、私が死ぬ前には10兆円は行くと私は思ってます。そのくらいの市場のキャパと日本の金融資産力はあると思うんで)
どの資産クラスのどのファンドですかね〜。鍵を握るのは、確定拠出年金(DC)とつみたてNISAなのかもしれません。特にDCかなあ。インデックスファンドの運用会社さんには、法人営業をがんばってほしいところです。まだまだ、高いインデックスファンドを売ってる会社が一杯あるみたいですから。
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