全世界株式型インデックスファンドの比較 2020/3
今月も、全世界時価総額分散型インデックスファンドのパフォーマンスと時価総額を比較してみます。
比較対象
<MSCI ACWI 連動>
- 全世界株式インデックス・ファンド (STATE STREET)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJ国際投信)
- たわらノーロード 全世界株式 (アセットマネジメントOne)
<FTSE Global All Cap 連動>
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))( 楽天投信投資顧問)
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) (SBIアセットマネジメント)
2020/3の比較
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指数→ | MSCI ACWI連動 | FTSE Global All Cap連動 | |||
---|---|---|---|---|---|
2020/03 | SS全世界 | eMAXIS Slim オールカントリー |
たわら全世界 | 楽天VT | SBI雪だるま |
1ヶ月 | -15.02% | -15.04% | -15.11% | -14.74% | -14.85% |
3ヶ月 | -21.89% | -21.86% | -21.95% | -22.20% | -22.21% |
6ヶ月 | -13.21% | -13.13% | -13.25% | -13.42% | -13.53% |
1年 | -12.28% | -12.07% | - | -12.82% | -13.18% |
3年 | - | - | - | - | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.5280% | 0.1144% | 0.1296% | 0.212%程度 | 0.1102%程度 |
純資産総額(百万円) | 1,339 | 18,859 | 201 | 30,481 | 4,990 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 1,401 | 16,510 | 205 | 33,087 | 5,196 |
純資産総額前月比 | -62 | 2,349 | -4 | -2,606 | -206 |
- リターンは月末基準価額から、私が単純計算。
- コストと純資産総額は,当該月の月報から転写。
チェックポイント1 パフォーマンス
<MSCI ACWI連動型>
今月は、横並びです。ただ、1年で見ると、信託報酬率で優位性のあるeMAXIS Slimオールカントリーが一歩リード。
<FTSE Global All Cap連動型>
こちらは、必ずしもコストと連動せず、今月も楽天VT優勢です。信託報酬率では優位にあるはずの雪だるま。なぜか劣勢が続きます。もうしばらく様子見です。
チェックポイント2 純資産総額
今月は、記憶に残る大きな株価下落がありました。全般に資産総額は低調。先月より減っています。
しかし、そんな中、
eMAXIS Slimオールカントリーの一人勝ち。
オールカントリーだけが、純資産総額が増えてます。foyのランキングの成果なのか、その背景にある多くの投資家(不肖私もその一員)の支持なのか。「やっぱりコスト二重取りのFOFはひっかかる。普通のファンドで全世界時価総額分散」という声を三菱UFJコクサイ投信さんがブロガーミーティングという場で吸い上げ、かつ、トップの決断でスピーディに実現したことは大きかったのではないでしょうか。
総じて全世界株式クラスは堅調な資金流入が続いているように見えます。長期投資家としては、心強い限り。買い場はまだまだ続くと思いますので、したたかな長期投資家のみなさまの今後の動向にちょっぴり期待です。
今月の余談
私が全世界株式にするのは未来はわからないから。欧米、米国中心の経済はこれからも続くのか。3月のeMAXIS Slimオールカントリーの月次報告によると、組入上位10カ国は、ご覧のように現在は暴落後も、米国50%超。なんだかんだ言って日本は2位。
これが、アフターコロナでも、大きなトレンドを維持するのか、はたまた変動があるのか。コロナ渦中の最中、少々不謹慎かもしれませんが、全世界株式クラスのファンドの運用報告書をチェックする私のひそかな楽しみのひとつです。
どちらであっても、私が願うのは資本主義経済の健全かつ継続的な発展であることにはかわりません。どこが勝ってもそれなりにがポリシーです。もちろん、住んでいる以上、日本も「それなり」であることを願っているのはいうまでもありません。
<ご参考>
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