危機における長期投資家 2つの心得
ロイターさんです。
はじめに
こういう記事を読むとついつい、危機における長期投資家の心得の条、的なことを勝手に想起しちゃうんですよね。もう、長期投資病(笑)。というわけで記事とは直接関係なく、次の2つの基本事項の再確認です。
その1 キャッシュをしっかり持つべし
記事には、「今回のコロナ危機でより生き残りやすいのは、内部留保がより大きい企業」という文言があります。
ゴーイングコンサーンな企業こそが長期投資家にとっての優良の証。経済が調子がいいときは、内部留保よりも積極的な設備投資や研究開発投資をする企業こそが優良とされます。しかし、危機が来るとそうとも限らないわけです。
設備投資と内部留保は個人投資家に置き換えれば、リスク資産と無リスク資産。株とキャッシュ。このバランスが大切なんですね。
こういう機会に、自分の資産のキャッシュ力、キャッシュを生み出す仕事力(私はもうありませんが(^^;))。このへんを再点検すると良いかもしれません。私が、最終的に、ちょっと弱気とも思えるカウチポテトポートフォリオ(リスク資産:無リスク資産=1:1)に行き着いたのも思えば、リーマンショックの時でした。
その2 変化に耐えるポートフォリオを作るべし
記事には、「拡大期が早く訪れた国ほど終息時期も早いとし、主要国では中国、韓国、欧州、米国、日本の順番になると予測」という文言があり、これまた重要な視点です。
こうなるかどうかはわかりません。しかし、上記予測以外のシナリオ含め、長期トレンドとして今と違う世界になってしまったとき、自分の資産は耐えられるだろうか、という視点は大切です。
全世界株式の時価総額分散は、変化したとおりにしかならないわけで、非常に情けない感じはするのですが、生き残る確率は高いと言えます。
余談
記事が描くようにアフターコロナの世の中が、「大幅な財政出動=社会主義」「グローバリゼーションは死語になっている」かどうかは私にはわかりません。
世界一の大資本主義国であるアメリカにしても、大恐慌の時のケインズは「修正」資本主義くらいだし。国防生産法なんて今の日本では絶対あり得ない強烈な一手を売っちゃいますしね。これを社会主義と呼ばれてしまうとなあ、というのは感じます。
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