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2020年4月12日 (日)

1928-2020 ダウ平均の長期推移

去年は絶好調だった米国株。今回の暴落の影響や如何に。ダウ平均の長期推移2020/4アップデートです。長期推移は長期投資の心構えを教えてくれます。前回のエントリーはこちら↓

1928-2020 ダウ平均 の長期推移

まずは、加工無しの長期のデータです。

202004121_20200411234501  

たしかに暴落の跡が見えます。

縦軸を対数にして絶対値ではなく倍率で見てみます。長期推移を見るにはこの方が良いんですね。(ご参考エントリー:複利の力を直線化する)私の感性で引いた補助線付き。

202004122_20200411234501

長期上昇していることがわかると同時に、一本調子で上がってきたわけではなく、20年おきくらいに上昇と停滞を繰り返しているのがわかります。100年前の大恐慌をのぞぐと、ブラックマンデー(1987年)もリーマンショック(2008年)も歴史の1ページ。こうやって見ちゃうと最近の急下落の方も、これまた、そんなに大きくは見えないのです。ということで、ちょっと拡大してみます。

202004123    

やっぱり、大きく見えません。

わざとらしい補助線を付けて見ましたが、見ようによっては、最近の暴落も、実は、数年前から停滞し始めたかのようにも見えてしまいます。あと、10年経ってどう見えるのか、というのが気になります。

ちなみに、私の答えは「考えても仕方がない」です。

まとめ

このグラフから読み取れる私なりの教訓をまとめると、次の3点。前回と同じです。

  • 長期で見れば、米国株は上昇し続けている。
    →株式の長期リターンを信じるべし。
  • しかし、ずっと一本調子で上昇し続けるなんて上手い話はない。
    →長期低迷期こそ長期投資家の仕入れ時。くじけるな。
  • 暴落は、長い目で見ると、小さな出来事。
    →小さな出来事と思える程度に投資せよ。

以上です。

おまけのグラフ

「コロナは戦争だ」とおっしゃった、とある欧州の国の大統領がいらっしゃいましたが、ふと「そういえば第2次大戦中はどうだったんだろう」と気になったので、おまけのグラフです。(縦軸は対数ではありません。悪しからず)

20200412war

米国株、戦争中も堅調でした・・・。(大恐慌前の最高値をいまだキャッチアップできていない頃の話です)

コロナショックは長引く→最近の堅調ぶりは変だ→きっと二番底があるに違いない、という推論に、あるいはその逆の推論に、長期投資家としての私が違和感を感じるのは、これと同じで、株価の短期変動って、世の情勢と関係あるように見えて実はそうじゃなかったりしないの?ランダムウォークじゃないの?という観点。

長期投資家として信じているのは、株式のリスクプレミアム、長期的な期待リターンへの平均回帰なのであります。

長期投資は50年。あらためてそう考える今日この頃です。

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