仙人生活の予兆
今回は、想い出話。昨日のエントリーを書いてて思い出したのが、アベノミクス初期の頃の私。
早期リタイアの2年前の話
記憶というのは面白いもので、その時、聴いた音楽、観た映画などとリンクします。あとは、その時、買ったもの。昨日のエントリーで、2013年にMacを買った話を書いて、思い出したことがあります。
「そういえば、自宅のパソコンをMS-DOS以来、何十年も使い続けたPC系からMacに変えたのは、仕事が変わってしばらくしてからだったな・・」と
私、会社に勤めて、30年近くというもの、不満やストレス源には事欠かないものの、マズローの欲求5段階「自己実現」までをおおむね満たすような仕事をしていました。ある意味、幸運。ところが、50を超えた途端、突然、命令が下り、特務業務をすることになりました。それが、とにかく理が通らない(人事命令ではなく仕事そのものが)・・・早い話、いやな仕事でした。しかも、終わりがよくわからない。
会社で、突如、自己実現できなくなってしまったストレスは大きい。「サラリーマンとはそう言うもの」と言い聞かせてみたりはするものの、定年まで残り10年。なんだかバカらしくなったのです。
かくして、バカらしい気持ちは如実に仕事ぶりに表れ、その2年後、ものの見事に早期退職勧奨を受けることに相成るのでした。
仙人生活の予兆
そんな気持ちになってから、やったことは、二つ。
(1)ライフワークバランスの見直し
(2)ライフの質の見直し
生活重視に変え、どんなに忙しくても休みを取ってやるべきことをやるというポリシーに変更しました。サラリーマンでも生活重視に変えることはできるんです。風当たりが強くなるか見放されるかもしれませんが(^^;)。
また、(2)の象徴が、上述のパソコンの変更だったのですが、それ以外にも、身に付けるもの、部屋に並べるものの選び方が変わりました。
かっこつけて言うとサラリーマンとしてかっこいいと勝手に思い込んでいたスタイルを捨て、別のかっこよさを探してみることにしました。意識して変えたと言うより、天の声に従って変えちゃったという感じ。今にして思えば、仙人生活の予兆とでもいうべきものだったのかもしれません。
予断を持たず予測しないことが、長期投資の原則ですけれど、有限の人生は違います。ある予断を持って行動しないといけないときがあります。
まあ、資産形成についても、将来何かの理由でお金は要るだろうと言うくらいの予断はあったわけです。今から20年前に資産形成に着手したことが、私のお金に対するリテラシーを向上させ、早期退職の決断を促したわけですから、動機がネット証券を使ってみたいと言うだけのいささか不純なものであったにせよ、その時の自分はほめてやりたい。
と、そんな過去をふと振り返ってしまった仙人生活の今日この頃でした。
コメント