MAXIS 全世界株式(オール・カントリー)上場投信にみる、あせって買うべきではないもうひとつの理由
急落したからと言って、あせって買うべきではないという話を一ヶ月前に書きました。その理由は、長期投資家としては、「暴落と言えるレベルまで待っても遅くはない」「真の買い場は結構長く逃げてはいかない」というものでしたが、もうひとつ視点があります。
MAXIS 全世界株式(オール・カントリー)上場投信にみる、焦って買うべきではないもうひとつの理由
それは、相場の乱高下。
私のイチオシETF、2559 MAXIS 全世界株式(オール・カントリー)上場投信の上場来の基準価額と市場価格(終値)の乖離率の推移を見てみます。まずは、月平均。
月 | 月平均乖離率 |
---|---|
1月 | 0.92% |
2月 | 0.44% |
3月(3/26まで) | 0.12% |
おお、マーケットメイカーさん、がんばってるじゃないですか。0.12%なら合格点・・・・と思って、デイリーに見てみると・・・
おっと、どっこい、3月に入ってから、市場ノイズ増幅。基準価額の終値の転落とともに、基準価額と市場価格の乖離も見事に乱高下。それでも、月平均で乖離率を低く抑えてしまうマーケットメイカーさまの手綱さばきの凄みすら感じるグラフでした。
これは、ETFの話ですが、投信の基準価額自体も日々乱高下しているのはみなさまご存じの通り。でも、こういう基準価額自体や市場価格のバラツキは、よくあることです。
対抗する手段は、たったひとつ。時間分散しかありません。
近年できるようになった投信の毎日つみたては、こういう局面では精神安定剤効果が抜群です。でも、買い場は結構長いので、普通に毎月つみたての増額でも十分なんじゃないだろうか、というのが、私の経験則でした。(あくまで、私の感覚なので、投資は自己責任でお願いいたします)
余談
以上は、長期投資家の視点です。のんびり行きましょう。
でも、もし、私が天才的な短期投資家であれば、その才能をドブに捨てはしなかったでしょう。
マネーの公理 第3の公理「船が沈み始めたら祈るな。飛び込め」「沈み始めたら、なのだ。船が半分水に浸かるまで待ってはいけない。期待したり、祈ったりしてはいけない」。この言葉を心に刻み、「私があせって買うな」などと偉そうに書いたのをせせら笑うがごとく、すぐさま売り、できた元手でデイトレード。乱高下する市場を見事に泳いで儲けきって、10年暮らすみたいな自由人。
憧れちゃいますよねー。
私には、このような実現手段による経済的自由は不可能と早くから見切っていました。しかし、地味でゆるやかな長期投資であっても、わずかな幸運さえ見逃さなければ、ほんの少しは前倒しでサラリーマン卒業を早めることができるんですよね。
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