どうやったらお金が増えますか? 2020
QUICK資産運用研究所さん。現代日本人を象徴しているとも言える身もフタもないアンケートの答え。これを最終回に持ってくるところが泣けてきます(^^;)。
はじめに
"「収益性がどんなに低くても、元本割れの可能性が絶対にない商品」との回答が43.4%”
このアンケートの結果にこそ、資本主義全開バリバリの全世界で、多くのニッポン人がお金持ちになれない理由の本質があります。金融庁さんは、この意識改革を資産形成推進の主たる活動とすればいいのではないでしょうか。自ずと資産形成の制度の活用レベルも上がっていくはずです。
拙著は、「世界一ラクなお金の増やし方 #インデックス投資始めました」というタイトルなのですが、このタイトル、後付けで編集さんが考えてくださったものだったこともあって、「どうやったらお金が増えますか?」という疑問に答えるような説明の仕方はしていません。
てなわけで、本エントリーでは、いきなりQ&A。
Q.どうやったらお金が増えますか?
私の答え
リスクを取ったからといって必ずお金が増えるワケではありませんが、リスクを取らなければ、まず、お金が増えることはありません。無理。
これは、投資に限った話ではありません。民間企業のサラリーマンだって商売をやっているわけですから、本当はわかっているはずです。リスクも取らないで、出世しようとか儲けようなんてムシが良すぎます。そんなうまい話があるわけがありません。あったとしても、それは単なる幸運。リスクがあるからそれに見合ったリターンがあるのです。拙著でいうと、p112。
自分自身にとって適切なリスクを取り続ける
です。もちろん、注意点は「期待リターンに見合わないリスクを取るとこける」こと。
「適切な」という言葉が最も深いワケでありますが、そんな期待リターンに見合ったリスクの取り方として「世界にほどよく分散した株式のインデックスファンドに運用資産の半分程度を投資し、長期にホールドする」という作戦を私は採用するに至ったのでした。
もちろん、コツコツ働き、倹約し、元本割れしない商品だけを買う、そんな人生もあります。ただ、この場合は、そのささやかな幸せの代償として「お金は貯まるが増えない」というリスクを抱えています。
抱えてはいますが、個人的には、そう言う人生は、それはそれでステキだな、と思っています。
ただ、願わくば、そんな人生を歩むみなさんが、健全なリスクを取ってお金を増やそうとしている人々を「銭の亡者」などと否定することがありませんように。そんなことを考える今日この頃です。
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