ちょっと気になる社会保障 V3 がでました。
先日のFoy表彰式でもご登壇された権丈先生の社会保障本の決定版。最新アップデートが出ました。早速購入です。
ニッポンの社会保障を正しく理解するための必読の書
金融リテラシーの向上が叫ばれる中、インデックス投資や積立て投資以前に学んでおかなければ、いけないことがあります。そのひとつがニッポンの社会保障制度の正しい理解。本書は、そう言う意味で、中学高校の教科書にその骨子を展開して欲しい本のナンバーワンなんです。
- この国の社会保障制度はなかなか良くできていて改革の方向も決まっている
- 改革さえ進めば、破綻しない。
本書を読めば、そのことがよくわかります。ただし、さらっと読むような読み物ではありません。権丈先生の軽妙かつ単刀直入な筆致もあり読みやすくはありますが、そこに書かれていることは分厚い内容なのであります。
今回のアップデートの内容は、
- 加筆されて、本文P245→p305に増強。
- 知識補給のコーナーも増えた。(一部無くなったのも)
- オンラインへGOというコンテンツとの連携
といったところです。
年金問題の時、話題になった「分からず屋は放っておこう」という東洋経済さんのインタビューの経緯なんかも語られます。当ブログをお読みの方ならご存じの方も登場しますよ〜、
ネットやメディアには、社会保障制度が破綻してくれると何やら都合のいい方々がいっぱいいますが、年金制度を批判するなら本書を読んで論破せよ。話はそれからだ。という一冊であります。当ブログとしては、この本を読んでいないFPには相談しないことをオススメしておきます。
社会保障をちょっと気にする全ニッポン人必読の書。超オススメです。
余談
ところで、本書は、V3。前作は、V2ではなく「増補版」。V3って聞くと、不肖私の世代だとあの変身ヒーローを思い出しちゃうわけですが、権丈先生も私と同世代。もしや? Foyの懇親会で聴いとけば良かったなあ(笑)。
てなわけで、私、年金はまったく心配していません。権丈先生ありがとうー。
改革の道筋が見えていないのはむしろ医療と介護です。来たるべき老後のストーリーテリングに不可欠ですからね。今回の新版購入を契機に、権丈先生の医療介護本をポチってみた私でした。こっちも、がんばって読んでみるかー。
コメント
実は4年前に、私は権丈先生の「ちょっと気になる社会保障」の最初のVer.を教科書にした社会保障論の授業を受けてました。それで私も先生のファンになりました。FOYでの講演は、その超濃縮版だったと推測します。
権丈先生は、経済学者を自由放任を是とするフリードマンのような経済学者を右側の経済学者、政府介入を是とするケインズのような経済学者を左側の経済学者という区分をして論じ、確か先生ご自身は左側の経済学者を任じておられたように記憶しています。講義の中では著書の「ちょっと気になる社会保障」のことを「へのへのもへじ」と呼んでおられ、「このことは、へのへのもへじの何頁に詳しく書いてあるので、持ってきている者は確認するように」とよくおっしゃっておられたのを思い出します。なつかしい。
仙人様が権丈先生と面識があって、しかも権丈先生ファンとは驚きでした。不思議な縁を感じます。
私は、東京での大学院生活に区切りをつけ、来月から京都に移住することにしました。2年間の滞在期間中に、鴨川を散歩しつつ、沢山の寺社仏閣の季節の行事と花々を見て歩くつもりです。
投稿: しゅうん | 2020年2月18日 (火) 22時37分
>しゅうんさん
コメントありがとうございます。
すごい。元祖ちょっと気になるお弟子さんですね!左と右の話は、別の本に展開され、今回の版では削除されたのでありました。
>面識があって
いや、先日のFoyの懇親会でたまたまお話ししただけで単なるファンです(笑)。
さすがにFOYでの20分の講演は短すぎました。1時間は欲しかった....。
京都奈良は、やはり古代史の中心。セカンドライフをお楽しみ下さいませ。
投稿: NightWalker | 2020年2月18日 (火) 22時48分