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2020年2月24日 (月)

私はESG投資はたぶんしないという話

東洋経済ONLINE、山崎元さん。その話の中に「ESG」というキーワードが出てきています。このキーワードについて、今の私がどう考えているかちょっと書いてみたくなったので書いてみます。

ESG投信ってどうなの?

最近、ESGとか、SDGsとか、良く聞きますよね。山崎さんの記事の中では、ちょっと前の日経さん(元はQUICK資産運用研究所さん)の記事を取りあげています。

これによると

(1)ESG関連投信のパフォーマンスは、日本株投信全体に比べ低め。
(2)肝心のESG度も日経株価平均と大差ない。低い投信すらある。

日経さんの記事としては、ESGにだめ出しはしたくなさそうで、まだ、国内のESG投信が未成熟であるためでESGはこれから、というような論調をそこはかとなく感じました。

私がESG投信を買わないだろう理由

今のところ、私がESG投信を買わないだろう理由は、上記の(2)のウラにあるのでは?と私が勝手に考える、

  • ESGの選定基準を決めれば、特に大手の企業(指数に大きな影響のある大型株)は、なんとか採用して欲しいとがんばる。
  • 結果、おおむね、ほとんどの会社が、ESGでSDGsな会社になってしまう。
  • じゃ、そうなるまで待つか。

という推論であります。

この構図、かつて、世界中のどこのメーカーもISO9000,ISO14000を取得してしまい、結局、差別化要因にならなかったことを彷彿とさせるようにも個人的には感じます。

中小型株に限定して、ESG指数を作ったら面白い気もしますが、今はまだ体力の無い未来の大企業に厳しい基準を適用してもしょうが無いし。とまあ、他にもありますが、個人的なモヤモヤは晴れません。ESG投資は、よくわからないものには投資しない、というドメインに今のところ、私としては入ってしまうのでした。

道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言

投資家にはいろいろなタイプがいて、それぞれに良い会社の基準があります。私、

 いっぱい利益を出して株主にいっぱい還元する会社がいい会社

というかなり古典的な考え方です。還元というのは必ずしも配当という意味ではなく、内部留保含むトータル。早い話、配当込みの株価です。きれい事はあまり好きではない利益主義(笑)。二宮尊徳の至言があります。

 道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である

「道徳」を「ESG」に置き換えると、「ESGなき経済は犯罪であり、経済なきESGは寝言である」となります。ESGをちゃんとやらない会社は「経済(投資)」ではなく「犯罪」の論理で淘汰され、最後に残るのは経済(利益)。

じゃ、そうなるまで待つか。待てば海路の日和あり的なパッシブ投資家の発想ではあります。

これは、今の私の考えですから、未来の私がどう考えるかわかりません。わかりませんが、もし、ESGを超えるすごい「良い会社指数」が設計できたとするなら、投資するかもしれません。ただ、もし、そんな指数を設計できるロジックがあるなら、それを東証一部(名前は東証改革で変わっているかも)の上場条件にすればいいじゃん、という気もするし、企業を管理する法律にそれを反映すればいいだけではないかという気もします。

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