普通の人にとって最も重要な金融リテラシーの話
MoneyPlus FPの家計相談シリーズ 鈴木さや子さん。
老後資金、自分の場合はいくら?
老後資金の問題について、ここに答えが書いてあります。
大切なのは、自分の場合はいくら必要かなと試算してみること。
最近よく使われる「自分ごと」という言葉ですが、早い話がそういうこと。日本人の平均なんて、どうでもいいのです。そんなことこねくり回して文句を言ったところで、自分の人生が変わるわけではありません。
私が、早期退職勧奨を受けたときにやったことが、まさにこれ、「自分の場合はいくら必要かなと試算する」です。
アプローチには2つあります。
- 自分で勉強して、試算して見る。
- 自信がない人は、相談してみる。
私は前者です。
でも、最近、思うのは、実は、2番目の方が重要なんじゃないかな、ということ。
普通の人にとって最も重要な金融リテラシー
相談する相手を間違えさえしなければ、多くの人にとって、その方が安上がりになるのではないだろうか? ということなんです。
私が、アーリーリタイア後のキャッシュフロー設計をある程度の自信を持ってさくっとできるようになったのは、けっこうな金額と時間をお金の勉強に費やして来たから。Excelやねんきんネットなどの文明の利器を使いこなすにもそれなりの知識が要ります。本棚の金融関係の本を見て、つくづく、しみじみ、そう思う今日この頃。まあ、好きだったからなんですけどね(笑)。
多くの日本人の金融リテラシーは低いとよく言われます。それではいかん、と気が付くのがいざ老後のお金の心配が出てきたころ。善は急げでにわか勉強を始めます。
でも、ひょっとすると、多くの日本人にとって、最も重要な金融リテラシーを得る手段は、お金の勉強を自力ですることではなく、
信頼できる人に適切なお金を払ってお金のことを相談すること
なのではないでしょうか。下手な考え、休むに似たり。下手な勉強、迷うに似たり。
その本当に信頼できる人は、良く聞く金融機関の人でも、独立系と称しながらもそこに紐付いてしまっている人でもなさそうです。
コメント
こんにちは。
どことも忖度していなくて相談出来る人…難しいですよね。
主さんのように自力で勉強するしか無いのだと思います。
もしくは、勉強している人を探す(笑)
投稿: aki | 2020年1月10日 (金) 12時36分
>aki 様
コメントありがとうございます。
私のような人間はセカンドオピニオン役なんでしょうね。
どこにも依存していないというのはビジネスとして無理なので、どこにどう忖度しているか明確であるという点、あとは、金融サービスとしてのレベルの高さが重要なんだと思います。
たとえば、預かり資産の1%という価格でもいいんですよ。投信の信託報酬、売買手数料含むトータルコストでその価格、でもって、単に資産運用だけではなく、確定申告、後見人等々、お金にまつわることをまるごと引き受けてくれるのであれば、ある意味ロボアドなんかより遙かに納得のいくサービスになるはずです。こうすれば、回転売買やコスト高の商品は売らないわけだし。
とは言え、米国で顧客満足度の高さでよく名前の上がるエドワードジョーンズみたいな会社が日本で生まれるのにはまだまだ時間がかかりそうです。地銀なんか、ものすごくそのそばにいるとは思うんですけど、志が不足しているように見えます(笑)。
投稿: NightWalker | 2020年1月10日 (金) 13時28分