全世界株式型インデックスファンドの比較 2019/12
今月も、全世界時価総額分散型インデックスファンドのパフォーマンスと時価総額を比較してみます。
比較対象
<MSCI ACWI 連動>
- 全世界株式インデックス・ファンド (STATE STREET)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJ国際投信)
- たわらノーロード 全世界株式 (アセットマネジメントOne)
<FTSE Global All Cap 連動>
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))( 楽天投信投資顧問)
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) (SBIアセットマネジメント)
2019/12の比較
指数→ | MSCI ACWI連動 | FTSE Global All Cap連動 |
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2019/12 | SS全世界 | eMAXIS Slimオールカントリー | たわら全世界 | 楽天VT | SBI雪だるま |
1ヶ月 | 3.28% | 3.30% | 3.30% | 3.00% | 2.96% |
3ヶ月 | 11.11% | 11.18% | 11.15% | 11.29% | 11.15% |
6ヶ月 | 11.39% | 11.55% | - | 11.56% | 11.19% |
1年 | 26.51% | 26.82% | - | 25.76% | 25.32% |
3年 | - | - | - | - | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.5280% | 0.1144% | 0.1296% | 0.212%程度 | 0.1102%程度 |
純資産総額(百万円) | 1352 | 11625 | 189 | 32764 | 4875 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 1324 | 9803 | 173 | 30538 | 4434 |
- リターンは月末基準価額から、私が単純計算。
- コストと純資産総額は,当該月の月報から転写。
チェックポイント1 パフォーマンス
<MSCI ACWI連動型>
今月もコストの低いeMAXISオールカントリーとたわら全世界が、パフォーマンスの面でも優位に立っています。
<FTSE Global All Cap連動型>
こちらは、必ずしもコストと連動せず、今月も楽天VT優勢です。
チェックポイント2 純資産総額
状況変わらず、です。
- 2強 eMAXISオールカントリー、楽天VT
- 2弱 たわら全世界、SS全世界。
- 微妙に堅調 雪だるま
資産額では、今のところ楽天VTがトップですが、Foyでは楽天VT、大きく順位を落としています。インデックス投資家の今後の選択に注目です。
たわら全世界は、信託報酬の高いSS全世界にも増加額で負けています。正直、このクラスは「勝負あった」なんでしょうか。ひと言で言って、たわら全世界は、出遅れました。これから、全世界資産クラスを出そうか検討中の運用会社さんも、ここは、悩んじゃうかも。
日本のインデックスファンドって、10年20年後には、10兆、100兆の市場だと思うんですよ。一朝一夕には行かない地味ーな商品ですが、将来の市場を取りに行くなら、インデックス投資家の心を鷲づかみにする指数と仕様と運用を「今」ポンと出すしかない。個人的に、今、その意思を聞くことができているのは、三菱UFJ国際投信さんだけです。
普通の運用会社さんは、今すぐ、100億、1000億売れそうな投資信託にどうしても力が入ってしまいますから、なかなか目は向かないのかもしれませんね。もし、そうだとすると、インデックスファンドはもちろん、良質なアクティブファンドを願う人にとっても、残念な考え方ではあります。
<ご参考>
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