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2019年12月 2日 (月)

アーリーリタイア後の貯蓄習慣の弊害について考える

NewsWeekさん。この統計では、高齢世帯(世帯主が65歳以上)の平均貯蓄額は1284万円だけど、中央値は600万円ぐらい。何かと平均で語られるけど惑わされないように注意してね、という話です。

資産形成の最大要素は「貯蓄習慣」

リタイア後の金融資産額というのは、まさに「人それぞれ」。貯蓄額が、なんでばらけて行くのか? その推定される理由のひとつが、「貯蓄習慣」。

橘玲さんの資産形成の方程式

 資産形成 = (収入ー支出) + (資産×運用効率)

この第一項が大事なのです。第二項はマイナスでなければ、まずは良しです。第一項がゼロの人は老後になっても資産はゼロです。

貯蓄習慣は、次の3つのタイプに分かれます。

  • 月末になると、特に意識してはいなかったがお金が残っている人
  • うっかり使いがちなので計画的に管理してなんとかプラスにする人
  • 月の最初の方でお金がなくなる人

私は1番目のタイプでした。

最後のタイプの人は、よっぽど派手な性格の人だろうと若いころは理解していたのですが、人生経験を積むにつれ、ごく普通の人の中にもそう言う人はけっこういると言うことに気が付きました。「人生は有限、今しなくてどうする」「明日は明日の風が吹く」そう考えて行動する人はけっこういます。

アーリーリタイア後の貯蓄習慣

アーリーリタイアできるかできないかについても同じことが言えそうです。アーリーリタイアするような人は、この貯蓄習慣は、まず大丈夫なんだろうなと思います。でないと、アーリーリタイアなんて大それたことする資金ができませんからね。

ただ、最近思うのは、この貯蓄習慣にも弊害があると言うこと。私がこれから注意しなければいけないことは「なんとなくお金が残る」でも「計画的にお金を使わない」ではなく、

「計画的に,お金を使うこと」

なのかなと。

これ、私にとっては、けっこう、気合いのいるアクションではあります。

余談

たまに「アーリーリタイアできるかできないか」という相談を受けることがあり「相談するくらいなら止めておけ」とは思うのですが、話を聞くと、私の感触では多くの場合は経済要件は、大きく達成してます。まあ、悩みはお金とは別のところにあるわけで、人間不安なのであります。最近流行していると噂に聞く「レンタルおじさん」ならぬ「レンタル仙人」でお話を伺うくらいはいいのかな、と少しは,心を開いてきた今日この頃でした。

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コメント

 私は、アーリーリタイアして、最初の何年間かは、毎月家計簿で支出管理をして、予算の範囲内に支出を押さえるようにしてました。しかし、運よくリタイア後にリスク資産が予想外に上昇する年が多かったので、支出管理を緩め、全体の支出額を経常支出と特別支出に分けて年に1回、実績を管理するだけになっています。特別な支出の増加はよいとしても、経常支出を膨らませないようにすべきなのですが、リスク資産の上昇による気の緩みが、外食費の増加や経常支出増につながっています。
 仙人様のリスク資産も勝手に増えていると思いますが、それによって気が大きくなってついつい支出が増加するようなことはないですか?

投稿: しゅうん | 2019年12月 5日 (木) 17時46分

>しゅうん様
わたしの場合、年金受給までの生活費を運用資産とは別に現預金として管理してます。けっこう手堅いのですが、その手堅い生活費の取り崩しが更に手堅くなっているという(笑)
そんな 些末な悩みでした。

確かにマーケットが好調だとお金を使いたくなるんですけど 運用資産は、何か大きな出費でもない限り老後まで取り崩さない予定で分離してるので、その魔力にはなんとか耐えております。

投稿: NightWalker | 2019年12月 5日 (木) 18時07分

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