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2019年12月 5日 (木)

手数料無料の時代に個人投資家が押さえておくべきことをチェック

日経さんです。ネット証券の師走は、年の瀬の取引手数料無料化ラッシュでした。ネット証券におつとめのみなさま、お仕事、お疲れさまです。今年ももうすぐ終わります。もう一息です。

怒濤の取引手数料無料化プレスリリースをリストアップ

関連プレスリリースをリストアップ。いっぱいありますよー。

日経さんの表をベースに、楽天証券さんから12/4に発表があった分をアップデートするとこんな感じ。SBI証券の現物株無料化、auカブコム証券の投信&現物株無料化の話は、私にはプレスリリースを見つけられませんでしたので、?マークを付けてあります。

証券会社 12/4の状況
SBI 投信 16日から無料
信用 ETFとREITを16日から実質無料
PTS 16日から実質無料
現物株 2022年に無料?
楽天 投信 16日から無料
信用 16日から無料
マネックス 信用 ETFとREITを9日から実質無料
投信 20年1月6日から無料
auカブコム 投信 ETF含め年明けから無料?
信用 16日から無料
現物株 来春引き下げ、20年度中にも無料?
松井 投信 16日から無料

あと、投信だけなら、フィデリティ証券も全投信無料。余談ですが、私は、その昔、フィデリティ証券に何にも入れないで放置したら、強制口座解約となりました。ある意味健全な企業である証拠かも…。

さて、とてもうれしい取引無料化ですが、論点が2つあります。

論点1 ファイティングポーズを見せている証券会社はどこか?

今のところ、戦闘状態のネット証券はそれなりにあります。独断と偏見では、今の日本の市場規模から、2-3社あれば、十分な感じはしますけどまだたくさんあります。

カブドットコム証券→auカブコム証券もそうですが、異業種含めて再編は続きそうです。

論点2 無料になったら証券会社の原資はどこから来るか?

別のところから・・・しかないですよね。証券会社も霞を食って生きてはいけません。

冒頭日経の記事には、以下のような話が載ってます。

  • auカブコムはシステムの外販やKDDIとのデータビジネスで収益を拡大する方針
    →系列会社等から別の仕事をもらって助けてもらうってことかしら(^^;)。
  • マネックスグループの松本大社長は「これまでの売買仲介から、アセットマネジメント形式で収益を追うモデルに転換する」
    →資産運用のコンサルフィーとかロボアド代みたいな収益?

ちょっと、個人的にはしっくりきませんでした。で、参考になるのが、Diamond Online山崎元さんのコラム。

信用取引の金利、貸株の品貸し料、に加え、最近では、「高頻度取引(HFT)業者が投資家の注文に先回りして収益を上げる(マーケットメイクなどもそういうことと思われます)」みたいな話があるそうです。市場の価格形成に参加している人から、少しずつ、誤解を恐れず言えば、ミクロな”テラ銭”を納めていただいて、市場を支えていくという構図です。

手数料無料の時代に個人投資家が押さえておくべきこと

もし、そうだとするなら、取引手数料無料の時代になっても、取引回数を減らした方が実はおトクということになります。私がやっている買い持ち型長期投資の手法は、新しい市場コストと戦う時代にも、有効な面があるようです。バイ・アンド・ホールドおそるべし。

山崎元さんの記事では「貸株も一考の余地あり」とのことですが、貸し先である証券会社に対する信用リスク、貸株金利の収益は雑所得になるなどの注意点もあり、ここは微妙に賛否の分かれるところではあります。

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