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2019年12月20日 (金)

J.P.モルガン・アセット・マネジメントの期待リターン(2020年版)を見てみる

J.P.モルガン・アセット・マネジメントより超長期マーケット予測Long-Term Capital Market Assumptions 2020年版が出ています。

 期待リターン(2020年版) 抜粋

実にたくさんかつ事細かに分類された資産クラスの、期待リターン、リスク(ボラティリティ)、資産間の相関係数が,ずらーーーーっと並んでます。マニア垂涎のデータ。資産クラスがたくさんありすぎるので、少し抜粋してみました。いくつか気付きがありますのでつらつらと。

比較項目 2020年
期待
リターン
(%)
年率
ボラティリティ
(リスク)
2019年
期待
リターン
(%)
日本国債 0.30 2.02 0.75
先進国国債 為替ヘッジあり 0.30 3.11 1.00
先進国国債 為替ヘッジなし 0.80 6.72 1.25
新興国国債 為替ヘッジあり 3.30 8.25 4.50
新興国国債 為替ヘッジなし 3.40 11.94 4.50
日本大型株式 5.50 18.10 5.00
米国大型株式 為替ヘッジなし 3.90 18.73 3.50
先進国株式 為替ヘッジなし 4.60 18.97 4.00
先進国株式 除く日本 為替ヘッジなし 4.50 19.39 4.00
世界株式 為替ヘッジなし 4.80 19.12 4.25
世界株式 除く日本 為替ヘッジなし 4.80 19.52 4.25
新興国株式 為替ヘッジなし 7.50 23.11 6.75
米国不動産投資信託(REIT)為替ヘッジなし 4.30 17.47 4.50
グローバルREIT 除く米国 為替ヘッジなし 5.30 18.56 4.75
金 為替ヘッジなし 1.30 15.87 0.75

その1 日本株の期待リターンが意外に大きい?

日本大型株の期待リターンは5.5%で、米国大型株3.9%、先進国株4.6%よりも高いのです。

為替の影響も加味してですかね。(今はビッグマック指数的にも円安傾向)。プロの予測が当たるとは限りませんが、米国株絶対主義、日本株絶対ダメ型の投資家は一考の余地ありのJPモルガンさんの予測です。

その2 外国債券は為替ヘッジありの方がリスクリターンの効率は良い?

外国債券クラスのリスクに占める為替の要因が大きいのがわかります。

新興国債券だとわかりやすいですが、期待リターンは為替ヘッジ有り無しでたいして変わらないのに、為替ヘッジ無しのリスクは大きくなっています。為替ヘッジコストの問題はありますが、数字だけを見ると、為替ヘッジした方が、リスクに対するリターンの効率は良いのです。

また、相関係数で見ても

  • 先進国株式 為替ヘッジなし vs 先進国国債為替ヘッジあり  -0.36
  • 先進国株式 為替ヘッジなし vs 先進国国債為替ヘッジなし   0.69

となっており、株式クラスは、為替ヘッジ有り債券の方との組合せの方が、分散効果が高いという予測数値になっていました。マイナス相関にある資産クラス関係はそんなにありませんから、このパターンが見つかると少し心が躍ります(笑)。

ただ、最近の債券クラスは、期待リターンが低い(つまり低金利)ので投資する元気が出ません。例の3倍3分法ファンドは、債券にレバレッジを掛けることでその問題をクリアした上で分散効果はしっかり得てやろうというコンセプトですが・・・今後の同ファンドのパフォーマンスに注目です。

その3 プロが描く未来もドンドン変わる?

これらのデータはあくまでご参考。実際、2019年とは期待リターンは変化しています。完全な未来はプロにも予測できないのであります。今は債券の期待リターンが下がり、株式が上がる傾向が見られますが、逆トレンドになることもあるでしょう。

「期待リターンには期待しない」です。

もちろん、50年100年の超長期であれば、期待リターンは期待できますが、人間の投資寿命はそこまでありません。「リスク許容度ファースト」が,私のような小心者の投資家の基本スタンスなのであります。

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