長期分散投資の効果について考えてみる 2019末
何度見ても勉強になるGPIFさんのサイト。今回のお題はこちら↓
基本4資産分散(日本株式・外国株式・日本債券・外国債券の均等分散)は、激動の80年代から見てみると、1年のリターンではマイナスになることもあったが、
10年のリターンだとマイナスになることはなかった。
というお話でした。
この10年リターンの図で気が付くのは、4資産分散にとって最悪の時期は、日本にとって最悪だった1990年代ではなく、リーマンショック後の数年だったということ。この理由を考えて見るに、
- 1990年代は、「金利余力」つまり債券のリターンがそれなりにあった。
- 2000年代は、世界的に低金利時代を迎え債券のリターンが期待できない状況の中で、内外株式の相関が高くなった。
みたいな話でしょうか。
長期投資といっても100年間投資できるわけではありません。人生は有限。何が今の自分にとって真実なのかを考えないといけません。で、私の整理はこうです。
- 株式の自己増殖力、長期リターンについては信じる。
- 債券の長期リターンにはあまり期待しない。
- 分散によるリスク低減力は信じる。
つまりは、シーゲルさんの本で学んだことです。答え自体は超簡単。ひたすら「適度に株式を保有し続ける」なのでした。
それにしても、GPIFさんのサイトは何度読んでも勉強になり、あれこれ考えてみたくなります。パーソナルファイナンス教育が必要とされる昨今ですが、GPIFの現場にそのロールをお願いすれば良いのかも。
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