全世界株式型インデックスファンドの比較 2019/10
前回のエントリーは、eMAXIS Slimオールカントリーの月次報告チェックでしたが、今回は、その他、最近出揃ってきた全世界時価総額分散(日本含む)型インデックスファンドを比較してみます。下記エントリーのアンサーエントリーでもあります。
比較対象
比較対象のファンドはこちらです。
<MSCI ACWI 連動>
- 全世界株式インデックス・ファンド (STATE STREET)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJ国際投信)
- たわらノーロード 全世界株式 (アセットマネジメントOne)
<FTSE Global All Cap 連動>
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))( 楽天投信投資顧問)
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) (SBIアセットマネジメント)
2019/10の比較
指数→ | MSCI ACWI連動 | FTSE Global All Cap連動 | |||
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2019/10 | SS全世界 | eMAXIS オールカントリー
|
たわら全世界 | 楽天VT | SBI雪だるま |
1ヶ月リターン | 4.14% | 4.20% | 4.17% | 4.39% | 4.40% |
3ヶ月リターン |
2.14% | 2.24% | - | 2.42% | 2.33% |
6ヶ月リターン |
1.02% | 1.21% | - | 0.99% | 0.94% |
1年リターン |
9.61% | - | - | 9.21% | 9.14% |
3年リターン |
- | - | - | - | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 年 0.5280% |
年 0.1144% |
年 0.1296% |
年 0.212%程度 |
年 0.1102%程度 |
純資産総額(百万円) | 1,323 | 8,385 | 1,66 | 28,743 | 4,003 |
- リターンは月末基準価額から、私が単純計算。
- コストと純資産総額は,当該月の月報から転写。
実質コストは,決算月がどうせ違うので、あえて比較するのは止め、それらコミコミでパフォーマンス(リターン)に正体が出てしまうだろうという考え方の比較です。
このシリーズを継続する中で項目をブラッシュアップしていきたいと考え中。拡充の方向性としては「ひと味違うが実はオーソドックス」みたいな視点を提供できたらなと。ブロガーミーティングとかセミナー開催の有無なんてのも入れちゃおうかなー(笑)。
チェックポイント1 パフォーマンスとコスト
<MSCI ACWI連動型>
コストの低いeMAXISオールカントリーがパフォーマンスの面でも優位に立っていることが伺えます。たわら全世界は出たばかりなのでこれから。年次リターンの比較もこれからです。
<FTSE Global All Cap連動型>
こちらは、必ずしも、コストと連動していません。年次リターンの勝敗をグラフにしてみました。「楽天VT年次リターン ー SBI雪だるま年次リターン」の推移です。プラスの時は楽天VTの勝ちで、マイナスの時は、SBI雪だるまの勝ち。
楽天VTがやや優勢。
FOF型のファンドは買付のタイミングでぶれるのでなかなか評価しづらいところではあります。雪だるまは、信託報酬率を値下げしてきてますから、今後差異が出てくるかもしれませんね。
チェックポイント2 純資産総額
一強+その他の構図です。
MSCI ACWI連動 は、eMAXISオールカントリー圧勝、FTSE Global All Cap連動は,楽天VT圧勝です。
これだけの差ができた理由を推測してみるに、
- 信託報酬が、現行水準において論外なファンドは、苦しい。
- 出るのが遅いファンドは苦しい。
- ブランド力の威力はある。
といったところでしょうか。
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以上、全世界株式型インデックスファンドの比較でしたが、必ずしもこの結果がファンドの優劣を表しているとは言えないので、ご活用は例によって自己責任にて。やはり、運用会社に対する「信頼感」、端的に言えば「好き嫌い」が重要かもしれません。それだけ、ファンド間のスペック上の差異は小さくなってます。
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