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2019年11月 6日 (水)

年金がなくなるという不安

日経マネー研究所 年金と言えば、日経新聞、田村正之さん。

年金がなくなるという不安

昨日のエントリーで書いた「時折語られる暗澹たる未来」「自分の世代だけが損をしているのではないか?」、この代表例として今の20代30代が切実に感じている不安が、

 自分が年金をもらうころには年金はなくなる

ではないでしょうか。これ、金融業界に身を置く方の中にも、セールストークではなく本当に信じ切っている人がたまにいらっしゃり、なんと返して良いか言葉に窮してしまうことがあります。

でも、田村さんも記事やご著書に書いてあるように、人生の4大リスクの対策としての年金の機能自体はなくなりそうもありません。直近の財政検証でも示されています。4大リスクとは、長生き、けがや病気、大黒柱の死亡、インフレです。個人的に重要だと思っているのが遺族年金。熟年結婚は実はいろいろいいことがあるよ、と雑談するときに私が使っている根拠のひとつです。

現行の年金制度の継続に問題があるとすれば、年金給付と負担の調整弁であるマクロ経済スライドの発動が遅れているらしいこと。今後、スピードアップさせる施策が更に追加される可能性はあり、それを改悪と感じる人も出てくるかもしれません。しかし、この制度は、七転八倒しながらも残っていくと私は考えます。

未来はわからないけど、未来は変えられる

田村さんの記事では、

年金額は決まっているのではなく自分で「つくる」ものだ。若いときにこれを知っておくと、がんばって働くことが重要だとわかる。

とアドバイスしています。

現行の制度が好きとかキライとかではなく、これが現実。この中で、どう泳ぐのかを考えた方が賢明です。

今できること、労働人生の後半戦にならないと見えないこと。これらをどう考えるかは、個人個人によって違います。これまでのモデルケース一発網羅型ではなく、多様化の時代になり、その分、各人の勉強が必要になってしまったというのはあるかもしれません。自分で勉強するか、誰かにお金を払って考えてもらうか。

実は私、年金問題は、あんまり心配してないんですよねー。所詮は人間が作った制度である上に、問題があるとみんな認識しているからです。資本主義の前提に人間が切磋琢磨するというのがあると思うのですが、社会制度もそういう力学で改善されていくと信じています。

良く書いてますが、「危機はあさっての方向から来る」のであります。今は、そっちの方が心配です。

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