変わるインデックスファンド評価の視点
SBIアセットマネジメントさんから、また信託報酬引き下げのニュースが入ってきました。
SBI・先進国株式インデックス・ファンドの保有コストが下がります
SBI・先進国株式インデックス・ファンド/愛称:雪だるま(先進国株式)の信託報酬が、
- 年 0.0825%(税抜:0.075%)→ 年 0.0682%(税抜:0.062%)
に下がります。引き算すると税抜で0.013%、1ベーシスちょっとの引き下げです。これに伴い実質的な負担は、年 0.1170%(税込)程度 から 年 0.1027%(税込)程度に下がります。
毎度言ってますが、この水準、10年前の私にこっそり手紙を送ってあげたい。でも、かえって失望するかもしれません(^^;)。
インデックスファンドの選択基準がコスト比較ではなくなってきた
インデックスファンドの保有コストは大きく下がりました。もう、安いのだらけ。
もう下がるところまで下がったという気もしますし、米国などの動向から、「貸株収益の充当」や「よりローコストな指数への移行」などでまだ下がるという気もしますし、その前に日本の運用会社がするべきは、マザーファンドの統廃合による規模増大やベビーファンド間での格差廃止ではないかという気もします。
こうなると、もはや目に見えるコストの議論をしても仕方ありません。表面的なスペックで箸にも棒にもかからないファンドは論外。表面的なスペックが同等だとしても必ずしも売れないファンドもある。そんな時代となりました。となると、インデックスファンド評価の視点も変わります。
その1 その運用会社は「真の顧客本位」か?
真の顧客本位って何なのかっていうと、ずばり、「誠意を感じる説明」です。
既存ファンドのタイムリーなコスト引き下げ、ファンドの継続性(償還されてはかなわない)をどう担保しているのか、といったあたりの論理的な説明責任。実績がものを言います。これができていると思える会社は米国ではバンガード。日本には正直見当たりません。今のところ次点で判断するしかないようです。
その2 コスト比較ではなくパフォーマンス比較の時代
かつてはファンドのコストがパフォーマンスに与える影響は看過できないものでした。しかし、今は、運用報告書をいくら精読しても分析しきれない影響のウェイトが大きくなってます。そうなると,我々庶民が取り得る比較方法は、同一指数のファンド同士の同一期間の基準価額のパフォーマンス比較ぐらい。ただ、その優劣も微々たるものになっているのかもしれません。これについては、別途、継続的な比較記事を書く予定です。
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