退職金をもらったらどうするかについて 2019
DIAMOND ONLINE 深田晶恵 さんです。
はじめに
記事のタイトルから、50代になっていきなり運用に目覚めたあれか、と思ったら違いました。これまで会社が貯めてきた退職金がいきなり確定拠出年金の口座に入金され「後はよろしく」となってしまった。どうしましょうという話でした。こんなことってあるのかしら、とちょっとびっくり。
たしかに、深田さんがおっしゃるように、これは退職金の前払いみたいな感じですね。引き出せないけど。深田さんの留意点を私なりにまとめると、
- 運用しなければならないという義務感で運用すべきではない。運用しないという選択もある。
- 運用するにしても、少しずつ投資に回した方が無難。
- 金融機関に相談するな。
となります。
凡人型仙人の私の場合
さて、早期退職勧奨を受けて、人より早く退職金をもらってしまった私ですが、何度か書いているように私は、
退職金は年金をもらい始めるまでのつなぎ資金
と割り切っています。これは、別にアーリーリタイアじゃなくても同じというのが私の意見です。ここがベースライン。退職金は運用せず、それまでの人生でリスク資産を積み上げておきそれで良しとする、というのが基本形ではないかと私は考えます。
私の場合は、「もう働かないことを想定していること」「老後に持つべきリスク資産はこれまでの人生でほぼ買い切った」という2点がその理由です。もしも、これから働くようなことがあれば、退職金はおおむね余裕資金になりますから、積極的にリスク資産に回してもいいのかもしれません。また、老後資金にかなり余裕があり、たとえば暴落で資産が半分になっても死ぬまで困らないというのであれば、株式100%もありでしょう。しかし、そんな余裕はないというか、その分は若いうちに使っちゃおうという凡人仙人思想の私にはその発想はありません。
余談
ところで、冒頭の深田さんの記事に、飲み会の席でプロのFPである深田さんに「55歳で子会社に出向することになり、予定より早く退職金を受け取った。それを運用しないといけない。何を買うべきか」と聞いたかつての先輩の話が出てきます。深田さんは、「飲み会で聞いてはいけないですね~(言えないけれど)。」とやんわりと返してます。
が、このセンパイ氏は、ちょっと失礼ですよねー。ちょうど、トウシルさんの山崎元さんのコラムにありましたが、「真に優れたアドバイザーは、「時間売り」の料金設定ではもったいない。」のであります。
ましてや深田さんは、日本有数のプロのお一人です。無償相談などもってのほか。
本を読むなり、セミナーを受けるなり、それこそFPさんに相談するべきなのです。
なにごとも勉強なくしてリターンはない
のであります。そして勉強にはお金がかかるのです。
今の私よりちょっとだけ若いその先輩氏も、推測するに、そう言って部下を指導していたはずなんですけどね。でないと出向先が見つかるほどには出世しなかったはずです(笑)。
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