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2019年11月 5日 (火)

日本経済はまだ病気にかかっているのか?

東洋経済ONLINEさん。年金を批判する前に読めと私が思う一冊「ちょっと気になる社会保障 増補版 」の著者、権丈善一さんのコラムです。

日本は実は成長していた?

権丈さんのクセのある説明手法と政治的に第三者的に構え過ぎなところは無視していただくとして、ここに非常に面白い視点が出ています。

かなり長いタイムスパンである1980年から今までの、人口1人当たり実質GDP、生産年齢人口1人当たり実質GDPを眺めてみると、アメリカと比べて、日本はけっこうがんばっているように見える。

20191105

この図によると、長期の視点では、日本の一人あたりのGDPは、米国と比べても遜色がなく、生産年齢人口あたりのGDPでは、米国を越えているところもあるのです。それだけかつての日本の水準が低かったためにキャッチアップの過程でそう見えているのか、為替(おそらくドルベースで見ているので)のマジックなのか、は、わかりません。

しかし、円ベースで見た株価は、ざっくり計算してみると1980年→2019年で、日経平均3.4倍、ダウ平均は14倍。こちらは大きな差が出ています。かつての日本が割高に評価されすぎていたのか、日本経営者たちが経済の成長を株価(つまり利益)に変える能力が低かったのか、浪費してきたのか。これまた、わかりません。

ただ、やっぱり、

 経済成長と株価は関係ないっぽい

ような気がします。シーゲルさんの本で得た知識ではありますが、肝に銘じておきたいと思います。

また、

クルーグマンなどは、アメリカ経済の停滞期に書いた本の中で、アメリカの生産性は「なぜ停滞したの? どうすれば回復するの? 答えはどっちも同じで、『わかりませーん』なのだ」と、経済学者としての見解を正直に語っていた。

だそうです。どうやって経済成長するかは専門家でもわからないそうです。「未来はわからない」のであります。

日本経済はまだ病気にかかっているのか?

権丈さんの記事は、「日本経済はどんな病気にかかっているのか」というタイトルですが、私としては、本当に病気だったのか?まだ病気なのか?という疑問を実は持ち続けています。

私は、プラザ合意、円高ショックの年に社会人になりました。このときも「オイルショックの次はこれかよ」みたいな空気が漂ってました。その後、バブルの恩恵が個人的にはまるでない20代を過ごしたと思ったら、バブル崩壊。日本の低迷期が、社会人のほとんどすべてだった私です。しかし、紆余曲折を経て、アーリーリタイアまでしてしまった自分が今ここにいます。

人間というのは、自分の世代だけが損をしているのではないか?という感覚を持ちやすいです。

ちょっとだけ疑っておいた方がいいのは、時折語られる暗澹たる未来。これ、実は、一種の自己催眠、マインドコントロールされているのではないかと言うことです。このため、実際は老後のお金は足りるのに足りない。年金はもらえるのにもらえないと思ってしまう。賃金アップ抑制もリストラも仕方がないものと受け止めてしまう。

本当にそうなのか、という疑問は持っておきたいと考える今日この頃です。繰り返しですが「未来はわからない」のではありますが、ここで未来を前向きに考えられるかどうかが、長期投資家に必要な胆力の源泉なのです。

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