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2019年10月16日 (水)

私が日本株に期待しているのは何か

昨日は、我が家では、日本株をそれほど見捨ててはいない、という話を書きましたが、それには多少は根拠があります。

私が日本株に期待しているのは何か

長期投資を志す私が、日本株にいったい何を期待しているというかと、やっぱり「平均回帰」。「平均回帰」というのは、株式は長期で見るとあるリターンを持っていて、長期では、そこに収束していくだろうという特性のことです。

長期投資のカギである平均回帰を外国株と同じく、日本株にもそれなりに期待しているのです。

決して、「日本の経済力は強い」「かつてと違って財務体質も強くなり配当性向も高い」というようなファンダメンタルなことで私は日本に期待しているわけではありません。かと言って、「人口減だから株価が下がる」というようなことだけで悲観しているわけでもないのです。グローバル時代の日本企業の稼ぎがどうなるかはわかりません。どうなるかわからない未来に期待する長期投資で、唯一頼りにしているのが、平均回帰なのであります。

で、日経平均(インフレ補正は私にはできないのでしてません。悪しからず)を図にすると、こんな感じになります。

日経平均の平均回帰(1950-2019)

201910161

期間が長くなればなるほど、日経平均の年複利が約6%あたりに、最小(min)と最大(max)の差が、だんだん近付いて行っています。

年複利換算リターンの推移(10年、20年)

201910162

すでに、10年、20年の期間では、プラスに回復しているのがわかります。

年複利換算リターンの推移(30年、40年、50年)

201910163 

30年超の長期リターンは減速中。というか、戦後復興で異様に高かった日本株の長期リターンが、ものすごく長い時間を掛けて平均値に戻ろうとしているに過ぎない、まさに平均回帰が起きているようにも見えます。

30年リターンは、バブル崩壊の影響が大きく、マイナスに突入。ただ、こちらは、来年からバブル崩壊以後の30年になるので、徐々に浮上していくことを期待したい。問題は、踏みとどまっているかに見える40年リターンです。あと10年で、1989年末の過去最高を超えてくれるかどうか。

あまりに興味深いです。この私の知的好奇心をそそる興味深さが理由で、私は日本株から離れられないのかもしれません。

これら図を見ると、長期投資の最大の課題が何かもわかります。長期投資の旅は長い。とにかくひたすら長いのです。

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コメント

「歪んでいないか。?心配」
経済活動が活発化して変動する株価は(正常)心配ありません。中央銀行(国)が、意図的で大量な市場介入されると(異常)、何処かで揺り戻しが来るのではないか、とても心配になります。

投稿: オークX32 | 2019年10月16日 (水) 09時40分

>オークX32様
コメントありがとうございます。
平均回帰特性というのは、どうせ未来はわからないので、一切合切を含めたマクロで見るという話です。

日銀の金利政策の揺り戻しにしたところでどう転ぶかは私にはわかりません。円高とそれに伴う株価の下落、海外資産の評価損と考えてしまいがちですが、日銀が金利政策の転換する時には、円高=国益=株高という経済構造になっているかもしれません。

もちろん、「中期的な視野から」金利を見るというのは重要な視点だと考えます。

投稿: NightWalker | 2019年10月16日 (水) 11時05分

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