たわらノーロード 全世界株式 2019.9の月次報告
昨日のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)に続き、本日は、たわらノーロード 全世界株式2019.9の月次報告です。今月からウォッチを始めて見ます。
2019/9 ベンチマークとの乖離率
- ファンド 3.57%(設定来 -1.14%)
- ベンチマーク 3.78%(設定来 -0.93%)
今月の乖離は、マイナス0.21%%。設定来も、マイナス0.21% でした。同じになったのはたまたまです。また、先月末の月次報告では、設定来がプラスマイナスゼロでしたから、設定2ヶ月ちょっとのファンドの運用としては、立派な状況ではないでしょうか。資産総額の少なさをカバーするためか先物が2.4 %ありますが、さすがの運用であります。
また、乖離が0.01%単位で表記されているのは、好感度大です。他社も見習うべきです。
2019/9 純資産総額
問題は、こちら。設定2ヶ月とちょっとではありますが、
1.26億円
しか積み上がってません。
2019/9 資金流出入金額
9月の資金流入(一番右の棒グラフ)は大きく激減しています。推定理由は、ちょうど、SBI全世界株式とeMAXIS Slimオールカントリーで繰り広げられてしまったコスト競争ではないかと。うーん、i-SMTグローバル株式(設定2年近く経った先月末、1.21億円…)と同じ運命をたどってしまうのか、はたまた、巻き返すのか。
雑感 どうしたらたわらノーロード全世界株式は売れるの?
これからの5年、10年で日本のインデックスファンドは、生き残る数本に淘汰されると考えます。日本の投信市場の相対的な小ささといきなり上がったコスト競争のハードル(コストとしては下がる)から考えて、何本も必要なはずがない。
ひと言で言えば、運用会社のやる気。具体的には、運用品質の維持と、信託報酬率のタイムリーな、繰り返しますが、「タイムリーな値下げ」です。しつこいようですが、「タイムリー」でないと、受益者の信頼を得られないと思います。私のように辛酸をなめてきた、つまり、過去のまさかのインデックスファンド償還の悪夢を想起しがちな、あるいは、今となっては高額の信託報酬のインデックスファンドをホールドせざるを得ない長年のインデックス投資家は特に。
既に出ていた、たわら先進国も値下げされましたが、反応が遅すぎました。
今月中に信託報酬率を、0.0999%(税抜)くらいに、せめて0.104%(税抜)に下げるくらいの勢いが欲しい。あとは、B2B。確定拠出年金で採用してもらうこと。個人的には、確定拠出年金の35本制限や企業型DCは、消費者目線で見て愚策中の愚策だと思いますが、売る側からすれば、勝てば官軍の囲い込みができますからね。
以上、大きなお世話でした。リスクを背負っている我々は、自己の基準で冷徹に選ぶだけなのです。
昨日も書きましたが、全世界株式時価総額指数に連動するファンドは、橘玲さんが紹介して以来、インデックス投資家念願のファンドです。世界時価総額分散がニュートラルポジション。まずは、この理解あってのアクティブファンドであり、個別株投資であり、米国株投資なのであります。この視点、考え方が、拡大していくことを願ってやみません。てなわけで、今後も、この領域のファンドをウォッチしていきたいと思います。
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