早期退職制度を利用した私が考える3つの判断ポイント
東証マネ部さん。
はじめに
記事は、「早期退職制度」応募に踏み切るかどうかを判断するに当たって、いくつかの視点を上げています。
- 生涯収入が早期退職したときの方が多いかトントンか?
- 会社は大丈夫か?(業績や今の自分の業務)
- 再就職に役立つ人脈やスキルを持っているか?
- 将来の目標や夢、やってみたい仕事などが明確になっているか?
これ、一足お先にサラリーマンを卒業してしまった私からすると、正論ではあるけれどもちょっと違うと思うんですよね。この条件を挙げてしまうと、ほとんどの人が早期退職しない方が良いという結果しか残らないような。早期退職なんて辞めとけ、と暗に言っているような。まあ、実際そうだし、私も「普通の人は早期退職なんて止めとけ」と言ってます。
最初の条件からしてきつそうですよね。
「早期退職制度」応募に踏み切る判断ポイント 私の整理
そんな私が、拙著でも書いた早期退職を選んだ(選べた)理由は、「死ぬまで生きる算段が付いた」「母の介護」「会社での使命が終わった」の3つでした。これ、会社辞めて4年経った今でも、まあ、そういうことだよね、と思う結論です。これを踏まえた、「早期退職制度」応募に踏み切る判断ポイント、私の整理はこうなります。
その1 生涯賃金の最大化ではなく、足りるか足りないかで考える
普通のサラリーマンであれば、できうる限り長く、できれば夫婦揃ってはたらくのが生涯賃金の最大化につながります。なので、損得勘定で考えてしまう人は、早期退職をすべきではありません。そうではなく、ある程度余裕を見ながらも、死ぬまで生きるに足るお金の調達ができるかどうかがポイントです。「このまま勤めていたらいくらもらえる」という思考に縛られてはいけません。「足るを正しく知る」能力が重要です。
その2 会社の業務は、自分にとって価値があるかで考える
今勤務している会社の業績とか将来性とかはどうでもいいんです。予想したところではずれます。それよりも、個人としての会社に対する価値です。個人から見た会社の価値には2つの観点があります。
ひとつは「会社が自己実現の場であるかどうか」。いわゆるやりがいです。もうひとつは「会社に行っていて楽しいことがあるか」。全部楽しいというのはないでしょうが、ひとつくらいはあった方が良いです。これは業務のストレスであったり人間関係の影響が大きいかな。「楽しい」が「自己実現」と一体化している場合もあるかもしれませんね。
で、このどちらもなくなったら、辞めてもいいのではないかと思うのです。
その3 とりあえずやることがあるかで考える
「再就職に役立つ人脈やスキル」とか「将来の目標や夢、やってみたい仕事」というような高いハードルではなく、とりあえずやることがあるかどうか。私の場合、それは、まずは「介護」でした。単純に「家事」でもいいかもしれません。
私が、辞めて気が付いたのは、過去に思い描いた早期退職後のもくろみがたいして役立たなかったこと。
- 過去の人脈やスキルは、ちっとも役立たない。
- 辞めるまで持っていた「やりたいこと」リストは実行できていない。
しかし、
- 遊びと思っていた人脈が妙に役立っていたりする。
- 特に意識をしていなかったことで、なぜかいろいろやっている。
結局、現在の自分が何を生み出せるか、今、何をやりたいと思っていて、何を実行しているかなんですよね。
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