アーリーリタイア後の待機資金の使い方
世の中は、常に「危機への警告」と「楽観の見通し」に満ち溢れています。つい心を奪われてしまう上に、それについて考えるのはとても楽しいわけで。特に楽しいのは「危機への警告」です。今で言うと、債券バブルでしょうか。
やることは一緒
でも、個人長期投資家としての私にとっては、危機あるいは楽観は、
どっちに転んだところで、もはや、やることは一緒
なんですよね。
「危機の警告」が当たったとしても、やるのは、リバランス。
「楽観の見通し」通りだったとしても、やるのは、リバランス。
実は、もはや枯れきった私のポートフォリオにとっては、たいした話ではないのであります。
債券バブルが騒がれても、こういう風にすっきり考えられるのは、今は、本来の意味での「債券」とは距離を置いていて、ここを現預金、それに相当する個人向け国債に集中していることが大きい。この戦略、GPIF含めてプロは取れないわけで。もちろん、余裕資金をゆるやかなリスク資産比率で運用していることが前提にあります。
それに、今の債券市場って、世界的に金利が低下してマイナスゾーンに突入している国も多数ある上に、日本に至っては中央銀行がイールドカーブを強制的にコントロールしているという異常事態でもあります。ドシロートの私には、近寄りがたい雰囲気があるんですよね。超ローコストの全世界型の債券のアクティブファンドでもあったら考えて見ようかな、というくらい。
アーリーリタイア後の待機資金の使い方
アーリーリタイアして資産活用期に移ってしまった最近の私の悩みというか、気付きは、ちょっと別なところにあります。
それは、「待機資金」の使い方。アーリーリタイアしちゃった私の場合、年金までの生活費である「生活防衛資金」の中にマージン、すなわち「待機資金」を持っています。これをどう使うか。
<リスク資産が上がった時>
- 待機資金を無リスク資産に投入し、ノーセルリバランスする
- 躊躇なく、リスク資産を売る。
こちらは、既に体験済み。前者を選びました。
<リスク資産が下がった時>
- 待機資金を使って、リスク資産を買う
- 運用資産の無リスク資産を使って、リスク資産を買う
どちらを選ぶか。今の私は、方針としては前者なんですけど、精神衛生的には後者の方がノーストレスと感じています。いざというときの体力を温存したくなるわけです。うーん、どうしようかな。これまた、たいした話ではないんですけど、ちょっと、あれこれ考えてしまう今日この頃です。
コメント
いつも参考にさせて頂いております。
今回が初めてのコメントです。
>今の私は、方針としては前者なんですけど、精神衛生的には後者の方が
>ノーストレスと感じています。
>いざというときの体力を温存したくなるわけです。
基本的には,アセット全体で考えるべきで,待機資金≒無リスク資産
なので,時間的拘束期間だけの問題ですよね。
その時間軸だけを考慮すればよいので,「体力の温存」はどちらでも同じ
で,自分はそう思うようにしております。ただ,お気持ちは十分に理解できます。
投稿: 次郎 | 2019年10月21日 (月) 18時04分
>次郎様
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、全体で考える話です。
私の場合は、年金受給開始時に待機資金および生活防衛資金をほとんど持たない状態にしようと考えており、それまでの悩み、つまり私のささやかな楽しみのお話でした。
投稿: NightWalker | 2019年10月21日 (月) 22時06分