日本株の平均回帰の話
ちょっと前に、日本株にも平均回帰を期待しているという書いたのですが、ちょっと注意点があります。
日本株式市場の歴史はまだ浅い
それは、
- 日本株がまっとうに連続性のある市場になってから、まだ70年くらいしか経っていない
- 日本の株価の長期サイクルがまだ終わっていないように思える
つまり、平均回帰に「期待しすぎない」ということ。
実際の日経平均の動きを俯瞰すると、戦後40年ぐらい上昇し、以後30年低迷。いまだ、1989年末の高値を回復していない状況です。日本株の長期サイクルを40年上がって40年下がるの繰り返しだとするなら、80年でワンサイクル。これだけで人生終わっちゃいます。仮に、日本株の長期サイクルが80年だとすると、ちょっと前に作成した下記の図でも、50年ではなく80年リターンまで見てみたい。サンプリング定理から考えるとその倍、160年の標本期間が欲しいと思ってしまうのです。
あー、タイムマシンで未来に行ってみてみたい。そのころには、日本株も、20-30年のサイクルで収まっているかもしれません。私の平均回帰は、そんな期待なのでした。
長期投資したから必ず儲かるわけではない
長期投資をオススメしていますが、それは、長期投資するしかないからで、長期投資すれば必ず儲かるからではない、ということは何度も書いてきました。これこそが、長期投資最大の注意点。
長期投資でしっかり儲けるためにほんとに欲しい時間は、人生よりも長そうだ。
このブログを始めたときにキャッチに「長期投資の旅は長い」と書いて、今も残してあるのは、この戒めでもあります。あたかも長期投資をすれば儲かるかのような宣伝文句に対するアンチテーゼこそがこのブログの原点です。
とは言え、モロモロ考えると長期投資するしかない。となると少しでも儲かる可能性を上げたい。ということなのでした。私の長期投資の旅は、そのために上記のような屁理屈をいろいろ収集する旅でもありました。
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