GPIFの日本債券クラスに為替ヘッジあり外国債券が組み込まれる?
日経さんです。
為替ヘッジ有り外国債券を増やしている
私の解釈も入れながら、簡単にまとめてみると、
- 日本債券は、期待リターンが下手するとマイナスという前代未聞の異常状態。
- GPIFは、我々庶民投資家の特権である「個人向け国債」は使えない。
- 一方で、米国やEUは金利下降局面、つまり、為替の影響を除いた外債の価格は、上昇局面に入っているという見方もある。
- 外国の金利が下がって金利差が小さくなるのであれば,債券価格の上昇と同時に為替ヘッジコストが小さくなるかも。それどころか、日本よりも金利が低くなるかもしれないEUに至っては、為替ヘッジコストがプラスに作用するという事態もあるかもしれない。
- だったら、為替ヘッジ有り外国債券を組み込まない手はない。
だいぶ妄想も入ってしまいましたが、こんなことなんでしょうか。目下、為替ヘッジ有り外国債券を恐る恐る?増やしている状況(現在進行形)のようです。
注視したいと思います。
運用計画を変えちゃうの?
この報道記事で、気になったのは、「為替相場の変動に伴う損失をヘッジ(回避)した外債を国内債券扱いにできるよう運用計画を変え」ちゃうかも、というところ。外国債券クラスの一部じゃなくて、日本債券クラスの一部をなんですね。たしかに、意味的にそうなのかも。
で、記事には、「19年度に予定する基本ポートフォリオの見直し」とあるので、今年度中になにやら変更がありそうな気配です。
一番の関心事は、どの程度組み込むのかです。
GPIFは、規模がとてつもなく大きいです。「ヘッジによる円買いで為替相場に影響を与えて円高になったらヤバいじゃん」みたいな心配事もあるので、「こっそり、ひっそり、少しずつ」ということなんでしょうか。
GPIFはこれからもインデックス投資家のお手本となるのか
私は、GPIFの運用方針というのは、インデックス投資家のお手本だと長年思ってきました。この20年もの間、大事な年金資産を兆のオーダーで増やしてくれました。しかし、ここに来て、ちょっとどうなのかな?と思うところも出てきました。たとえば、次の二つです。
- ESG指数への投資をしようとしている
→たとえ外部の指数であっても、公的資金の運用は恣意性を持つべきではないのではないか? - 為替ヘッジしようとしている。
→上述のように、運用規模の大きいGPIFがやって為替市場に影響を与えないか?もし与えるとすると、回り回って外国株式クラスの資産額に悪影響を与えてしまいやしないか?
このへんは、いろいろな意見、知見がありそうです。
シロート投資家の私としては予断を持たず、GPIFの運用を注視し勉強したいと思います。
ただ、今回のことで、大きな教訓、というか、忘れがちなことを思い出しました。それは、
円高はあり得る
ということ。肝に銘じたい。私の場合、円高対策の要は、キャッシュと個人向け国債です。っていうかそれしかありません(^^;)。大事にしよう。
円高は、日本がお金持ちになることですから、喜ばしいことだとは思うんですよね。思い出すに、前回の円高ではMacが安く買えたし。その喜ばしい状況が喜ばしくないんだとしたら、何か日本の経済構造の方に問題があるのかもしれないなあ、とは言え日本も変わったんだからそろそろ転換期かもしれないなあ、などと考える、まだ暑い秋の今日この頃でした。
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