日本株は要らない・・・の?
最近、なんとなく、変わったなあと思うのが、日本に対する日本人のホームカントリーバイアス。
はじめに 日本株は要らない・・・の?
今をときめく世界時価総額分散。橘玲さんが10年以上前に本でご紹介した頃は、「そんなに日本株少なくてもいいの?」という疑問がまだ残っていたような気がします。いわゆるホームカントリーバイアス。ところが、最近は日本株は10%程度でいいという考え方が、自然に受け入れられるようになって来ており、それどころか、たまに聴くのが、
「日本株は要らない」
と言う声です。「米国株だけでいい」という声にもある意味似ています。
では、我が家はどうかというと、
ポートフォリオができる経緯による違い
いまだ、日本株は見捨てていません。
ただ私とムスコでは違います。
- 私→日本株:外国株=4:6
- ムスコ→日本株:外国株=1:9(つまり世界時価総額分散)
私とムスコのポートフォリオの差は、ポートフォリオを作る過程に原因があります。私の場合、
- 投資を始めたばかりのころは、日本株100%だった。(2000年頃)
- 外国株もインデックスファンドで安く買えることに気付く(やっぱり2000年ごろ)
- 外国株を少しずつ増やしていったが、外国株60%くらいで止まる。
私も世界時価総額分散にしてみたい。しかし、そのためには、これまで買ってきた日本株を売却しなければなりません。いまさら変更しても非合理な感じもするので、今のところは、ポートフォリオの方針で、日本株比率が減れば買い増しするというリバランスをしています。
取り崩し期に日本株から取り崩すという考え方もあるかもしれませんね。
余談
最近感じる、日本株に対する逆ホームカントリーバイアス。
なんでなんでしょうね。
- 生まれた頃にはバブル崩壊。人口減だし、日本株なんて、いいところ、ひとつもないじゃないか。
- 就職氷河期時代にずっと採用制限をしていた日本企業なんて信頼できない。
- 日本の企業に勤めているんだから、それだけで日本には十分投資している。株式まで日本株を買うのは既にリスクだ。
みたいなのがあるのかなあ。つらつら、そんなことを考える今日この頃です。
コメント
こんにちは。
加えてグローバル企業の存在感が10年、20年前と比べて随分と大きくなったからではないでしょうか?(国内企業の存在感が下がっとも言える)。
インターネットはグーグル、SNSならツイッター、インスタ(フェイスブック)、スマホ・PCはアップルやマイクロソフト、買い物ならアマゾンといった具合に。。。日頃からグローバル(米)企業に囲まれてるんで、米国株や外国株の比重が多い(時価総額比からは正当)ことに若者は抵抗が無いんでしょう。
もはや「株=国内個別株」という昔からのステレオタイプも一部のおじさん(おじいさん)だけのものかもしれませんね。
国内製造業で働いていた日本人としては、ちょっと残念ではありますが。。。
投稿: tanner | 2019年10月15日 (火) 08時24分
>tanner様
コメントありがとうございます。
外資、特に米国の超メジャー企業が国内に浸透していることもありますね。
投稿: NightWalker | 2019年10月15日 (火) 09時12分
周知の事実を基に投資判断をしてはいけないというのが金融の常識ですが
最近はブログだけで投資を学ぶ人が多いせいか、そうでない行動をよく見ますね。
「アメリカは経済成長していて株主還元がしっかりしている」
「日本は人口減少して経済が停滞している」なんて一般常識レベルの情報で
投資ウェイト決める人が多くて驚きます。
現在割引価値の勉強からやり直した方がいいですね
投稿: 通りすがり | 2019年10月16日 (水) 21時12分
>通りすがり様
コメントありがとうございます。
私としては、一般人が知りうる程度の知識ごときで『どの会社が生き残りどの国が残るかなんてわかってたまるか」というのが前提です。では何を信じてバイ・アンド・ホールドなのかは、次のエントリーに書いております。
投稿: NightWalker | 2019年10月16日 (水) 21時55分